昨日2月1日は、首都圏の私立中学受験の入学試験がピークの日であった。入試が行われた学校のひとつに、東大合格者数で30年連続の全国トップを走り続ける名門、開成中学がある。

東大合格者数がトップということは、やがて彼らの多くは官僚を志し、いずれにしても同校は日本の政財界・法曹界をけん引するエリートたちを輩出する学校、といっても過言ではない。
そんな日本のトップエリート校は、わずか12歳の少年たちに、どのようなことを問うのであろうか? さっそく今年度の入試問題が、受験情報サイト「インターエデュ・ドットコム」に公開されていたので、その一部を紹介したい。
このほか算数ではICカード乗車券利用の規則性に関する出題、また理科では、放射能の研究でノーベル賞を受賞したキュリー夫人について問う出題、そして社会では東日本大震災の復興財源に関する出題など、今年度の入試ならではと思われる内容も散見された。
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これまで先送りにされ続けてきた、破たん寸前の社会保障制度や周辺諸国外交など、日本をとりまく諸問題。複雑な事情がからみ合い、一筋縄にはいかない課題を当事者として解決するのは、まぎれもなく将来日本を舵取りするようになる彼ら少年たちにほかならない。
彼らは大抵10歳前後から中学受験の準備を始め、12歳にしてすでにこれだけの難問を解決する力を備えて入試に挑むのだ。中学入試において、問題内容の是非を論じることは不毛であろう。限られた時間における問題解決能力を徹底的に養い、もてるパフォーマンスを最大限発揮することこそ、中学入試の醍醐味であり、存在意義でもある。
そのようにして培った基礎脳力は、必ず将来へとつながるはずだ。おそらく今日も連日の入試に挑んでいるであろう彼らにエールを送らずにはいられない。
・開成中学校 2012年入試問題 解答速報(インターエデュ・ドットコム)
・開成中学・高等学校公式サイト

東大合格者数がトップということは、やがて彼らの多くは官僚を志し、いずれにしても同校は日本の政財界・法曹界をけん引するエリートたちを輩出する学校、といっても過言ではない。
そんな日本のトップエリート校は、わずか12歳の少年たちに、どのようなことを問うのであろうか? さっそく今年度の入試問題が、受験情報サイト「インターエデュ・ドットコム」に公開されていたので、その一部を紹介したい。
●算数:設問3より(※解答は下記リンク先から)
ツル、カメ、トンボの数をかぞえました。かりにツルの数をカメの数とし、カメの数をトンボの数とし、トンボの数をツルの数とすると、足の本数の合計は200本になります。一方、実際の足の本数の合計もやはり200本になります。実際のツルの数として考えられるものをすべて答えなさい。
ただし、ツル、カメ、トンボの数はすべて1以上とします。なお、ツル、カメ、トンボの足の本数はそれぞれ2本、4本、6本です。
このほか算数ではICカード乗車券利用の規則性に関する出題、また理科では、放射能の研究でノーベル賞を受賞したキュリー夫人について問う出題、そして社会では東日本大震災の復興財源に関する出題など、今年度の入試ならではと思われる内容も散見された。
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これまで先送りにされ続けてきた、破たん寸前の社会保障制度や周辺諸国外交など、日本をとりまく諸問題。複雑な事情がからみ合い、一筋縄にはいかない課題を当事者として解決するのは、まぎれもなく将来日本を舵取りするようになる彼ら少年たちにほかならない。
彼らは大抵10歳前後から中学受験の準備を始め、12歳にしてすでにこれだけの難問を解決する力を備えて入試に挑むのだ。中学入試において、問題内容の是非を論じることは不毛であろう。限られた時間における問題解決能力を徹底的に養い、もてるパフォーマンスを最大限発揮することこそ、中学入試の醍醐味であり、存在意義でもある。
そのようにして培った基礎脳力は、必ず将来へとつながるはずだ。おそらく今日も連日の入試に挑んでいるであろう彼らにエールを送らずにはいられない。
・開成中学校 2012年入試問題 解答速報(インターエデュ・ドットコム)
・開成中学・高等学校公式サイト
![]() | 深田洋介 学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。 |
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