先月末、駐日英国大使館でチャイルドマインダー養成講座認定授与式が開催された。なぜ、英国大使館で行われたのか。

2011年4月にヒューマンアカデミーは、日本で初めて本場イギリスの職業スキルの基準を満たす「BTEC認定チャイルドマインダー養成スクール」として認定された。BTEC とは、Business and Technical Education Councilの略で、その人のもつ職能のレベル(どんなことができるのか)を保証する資格であり、政府や産業界が認める職業教育の国際的基準でもある。
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そもそもチャイルドマインダーという資格がどのようなものかご存知だろうか? 2008年にはアイドルグループの嵐のメンバーが全員この資格を取得した際に、注目されたことも記憶に新しい。
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日本では馴染みがないかもしれないが、ヨーロッパではベビーシッターは育児に欠かせないほど普及している。日本のように妊娠・出産で仕事を離れることがなく、出産後には仕事復帰するワーキングマザーが多いためだ。

イギリス発祥のチャイルドマインダーは家庭的保育の専門職であり、1人が同時に見ることができるのは4人までという決まりも存在する。英国では100年以上の歴史があり、家庭外保育を必要としている全英の71%の子育て家庭が利用していると言われる。

チャイルドマインダーの講座は6ヶ月以上の時間を要する(※ヒューマンアカデミー内の講座)。講座ではただ子供を預かるだけでなく、緊急時の救急救護、乳児から学齢児童の特徴的な病気やケガの対処法の特殊性と予防についても習得する。

保育士とは違い、家庭内での保育の専門的資格ではあるが、謝辞を読んだ認定代表者の加藤公輔さんは現在保育士として活躍しており、さらなるスキルアップのために取得したという。他にも、子供向けスクールに勤務している方や、託児所・キッズルームなどで活躍している方々が多く出席していた。

今後は日本国内の幼稚園教諭や保育士だけでなく、子供と関わる仕事では注目の資格となるだろう。

・参照URL:http://haa.athuman.com/


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2006年創刊。雑誌、ウェブサイト、イベントを通じて父親向けの子育て情報を紹介するイクメン雑誌。旬のベビーカーやチャイルドシートなどの育児アイテムから、マタニティ&ベビー向けの基礎知識、ファッションに至るまで様々なライフスタイルを提案。「男の育児 online