1月中旬にヘルシンキを発ち、4日間ほどバルセロナへ行ってきました。10年ぶり2回目のバルセロナ、今回は子連れ旅行です。

フィンランドとスペイン。同じヨーロッパとはいえ、北と南、文化・習慣も違います。出発前、特に治安に関して多少の不安がありましたが、よくあるトラブルの事例を知っておくことで、楽しく過ごすことができました。

早朝出発、そして約4時間のフライトで溜まった息子のストレスを発散させるため、まず私たちが訪れたのは、ガウディが設計した「グエル公園」。グリム童話に出て来るような建物や、自然に溶け込む有機的な造りのこの公園は、ちょっとしたテーマパークのようにも見えます。ベビーカーから解放された息子は、広々とした園内をのびのびと歩き回っていました。
Guell

同じくガウディの建築「サグラダ・ファミリア」にも行きましたが、時間的な都合もあり、今回は中には入らず、正面広場にある小さな公園で遊ばせることに。じつはこの広場、「サグラダ・ファミリア」を撮影するのに最適な場所。大人は建築を眺め、子どもは公園で遊ぶ。建築を見て回るにはまだ難しい小さなお子さんを持つ方におすすめです。
SagradaFamilia


また、今回よく訪れたのが、バルセロナ動物園の横にある「シウタデリャ公園」。地元の人たちの憩いの場となっているこの公園はとてもオープンな雰囲気で、散歩をしたり、園内にある小さな子ども用の公園で遊ばせたりと、大人も子どももくつろげます。

バルセロナの街を歩いて気が付いたのは、小さな公園が多いこと。ブランコ、滑り台、シーソーなどシンプルな遊具しかありませんが、ベビーカーに座りっぱなしの子どもの息抜きにはちょうど良いサイズです。通りすがりにちょっと遊ぶにのに便利です。
park

バルセロナでの楽しみひとつが「食」。スペインは食事が始まる時間が遅く、ランチで14:00ころ、ディナーは21:00ころから始まります。

ランチタイムはちょうど息子のお昼寝の時間と重なり、かえって久しぶりにゆっくりと楽しむことができましたが、夕食は子どもと一緒にレストランで食事するのが難しいため、ホテルの部屋で済ませることに。

そこで役に立ったのが「nostrum」という、パエリアやパスタを売るお店。テイクアウトもできますし、eat-inスタイルなので、ベビーカーでそのまま入り、店内に設置してある電子レンジで温めて食べることができます。
eatin

美味しく、そして気軽に利用できるのが魅力。また、よく利用していたのがオーガニック製品を販売するスーパーマーケット「Veritas」。食料品から日用品まで安心してお買い物ができます。

街の移動はメトロがおすすめです。エレベーターが設置されている駅が結構あるので、ベビーカーでも楽に駅構内へ入れます。エレベーターが無い駅でも、通りすがりの人が助けてくれたり、また車内でも親のために席を譲ってくれたりと、優しく協力的な人が多かったです。

旧市街の石畳も思ったほど激しくなく、ベビーカーでの移動や小さな子どもが歩くのにそれほど大変ではありませんでした。

アートや建築、食。どちらかというと大人の街という印象でしたが、実際、街にはベビーカーを押す人が多く、すれ違いざまに子どもに微笑みかけたり声をかけたり。バルセロナは子連れに優しい街でした。

▼関連リンク
nostrum(テイクアウトのお店)
Veritas(エコスーパーマーケット)
kidsinbarcelona(バルセロナ 子ども連れのおすすめ情報サイト)


中村雅子中村雅子
北欧デザインに魅せられ、2004年に渡芬。2007年、日本人の夫と共に日本のデザインプロダクトを販売する店「common」をオープン。また、フィンランドデザイン・雑貨を販売するウェブショップ「カウッパトリ」を運営。最近活動的になり始めた息子に振り回されつつ、フィンランドでの子育てを満喫している。家族は夫と2010年生まれの息子。ヘルシンキ在住。