世界的な子ども支援団体である「セーブ・ザ・チルドレン」では、このほど「母の日レポート2012(=State of the World’s Mothers 2012)」において、世界165ヵ国の母親を取り巻く状況を、保健、栄養、教育、政策決定への参加、といった総合的な観点から考察の上、順位付けした「母親指標(=Mother's Index)」を発表した。

その結果によると、1位:ノルウェー、2位:アイスランド、3位:スウェーデンと、北欧諸国が上位3ヵ国を独占し、そのほかデンマークも5位、フィンランドも6位につけている。ちなみに日本は30位で、昨年より順位を2つ下げたそうだ。

thanksmother
今年で13回目となる「母の日レポート」であるが、例年「母親指標」の上位には欧州を中心とした先進国が、一方下位には、アフリカ大陸各国を中心とする開発途上国がランクインする傾向だという(なお最下位はニジェール)。これは、下位にランクインする国が、平均的に妊産婦および乳幼児の死亡率が高いほか、女性の正規教育期間や寿命が短いことなどに因る。

日本の順位が欧州各国と比較して低いのは、「産休制度」と「男女格差」が課題だそうである。とくに働く母親へのサポート体制の違いが要因で、たとえばノルウェーでは産休が最大46週間まで取得できるのに対し、日本はわずか14週間しか取得できないほか、産休取得中の給与支給額においてもノルウェーが最大100%なのに対し、日本は67%といったことがあげられている。

「お母さんにやさしい国ランキング」発表、1位はノルウェー、最下位はニジェール(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)