飛行時間計17時間半、乗り継ぎ時間も含めるとちょうど27時間の旅を経て南アフリカはヨハネスブルグ空港に降り立った私を見て、1ヵ月ぶりに再会した夫はこう言った。「顔、死んでるよ」。そりゃそうです、1歳10ヵ月の娘を連れての母子ロングフライト、体がくだけそうなぐらい疲れました。救いは、飛行中、一度も娘がぐずらず、精神的にはずいぶん楽だったこと。

子のため親のため周囲の乗客のためにも、特に2歳未満の乳幼児を連れての飛行機旅は、出来る限り避けたいのが本音。とはいうものの、夏休みの帰省や家族旅行で飛行機に乗る予定のある皆さんに、機内で子どものぐずりを最小限に抑えるためのノウハウを伝授します。
・余裕を持った旅の計画を
初めての子連れ飛行機旅はもちろん、旅慣れたファミリーにとっても、ゆとりを持った計画が大事です。子どものお昼寝時間にうまく移動できるようスケジュールを組むのがベスト。早めに予約すれば、ツアー旅行でも、バシネット(赤ちゃん用簡易ベッド)の使える座席指定など、きめ細かく対応してくれることが多いはず。
・子どもの分の座席も可能な限りリザーブすべし
年齢、月齢に関わらず、子どもの分の座席を確保しておくと、寝かせたり荷物を置いたり、快適度が格段にアップ。隣に他人が座らないだけで、親の精神的負担も激減です。座席が要らない年齢のうちに旅行に行っておこうなんていう「駆け込み搭乗」、気持ちは分かりますが、くれぐれも熟考を。旅行代金をケチると、機内で後悔する瞬間が必ず来ます。
・なるべく日系航空会社で
海外旅行の場合、多少値段が張ったとしても、日系航空会社を選択したいところ。月齢・年齢に応じたミールサービスや絵本の貸出など、ベビー・キッズ向けサービスが整っている上、意外と重要なのが客室乗務員。大人だけのフライトなら、男性パーサーの多い外資系航空会社でも問題ないのですが、機内で子どもがぐずった際、客室乗務員のお姉さんがあやしてくれると驚くほどすんなり泣きやむことがままあります。どんなに優しくフレンドリーだろうと、ぐずった子どもの前では男性パーサーは非力です。さまざまな状況に日本語で対応してくれる日系を選んでおくと、何かと心強いでしょう。
旅行に行くからといって張り切って早起きさせたり、食事の時間をずらしたりするのは禁物。普段の生活時間を守りつつ、空港内のレンタルベビーカーやキッズスペースを上手に活用して、搭乗時間を待ちましょう。オムツ替えは搭乗直前に済ませておくのも、機内での負担を最小限に抑えるコツ。
また、子連れの場合、優先搭乗サービスもありますが、早く席に座ってしまったがために、肝心の離陸時に暴れてしまうという悲劇も起こりえます。あえて優先搭乗はせず、ぎりぎりまでキッズスペースで遊ばせておくというのも一手。当日の子どもの様子を見ながら、判断してください。ある程度の年齢の子どもには、「今から憧れのヒコーキに乗れるんだよ」とワクワク感をあおっておくのも有効です。
荷物は最小限にまとめたいもの。事前にリクエストしておけば、航空会社によってはオムツやミルク、離乳食を用意してくれます。着席時に周囲に一言ご挨拶しておくと、ぐずった時の風当たりが少しは和らぐかも。普段からお気に入りのおもちゃや絵本の他に、子どもの気をひくための新しいおもちゃも忘れずに。
音が出なくて周りに迷惑がかからず、子どもが集中できるものとしてオススメなのが付録つきの幼児雑誌! 我が家の娘は、南アまでのフライト中、5時間ぐらいを、当日まで隠しておいた「ベビーブック」(小学館)の付録で遊んでいました。1歳半で行った沖縄でも、両隣に座った子ども全員が「めばえ」(小学館)や「げんき」(講談社)を持ってたっけ。子連れ旅に幼児雑誌は必携です。
それでもやっぱり子どもは泣くし、親は冷や汗だらだら周囲に恐縮しきり…。それが子連れ旅行の定めです。家族も周りも気持ち良く旅するため、スケジュールと予算に余裕をみて計画し、覚悟を持って出発しましょう。

子のため親のため周囲の乗客のためにも、特に2歳未満の乳幼児を連れての飛行機旅は、出来る限り避けたいのが本音。とはいうものの、夏休みの帰省や家族旅行で飛行機に乗る予定のある皆さんに、機内で子どものぐずりを最小限に抑えるためのノウハウを伝授します。
準備編
・余裕を持った旅の計画を
初めての子連れ飛行機旅はもちろん、旅慣れたファミリーにとっても、ゆとりを持った計画が大事です。子どものお昼寝時間にうまく移動できるようスケジュールを組むのがベスト。早めに予約すれば、ツアー旅行でも、バシネット(赤ちゃん用簡易ベッド)の使える座席指定など、きめ細かく対応してくれることが多いはず。
・子どもの分の座席も可能な限りリザーブすべし
年齢、月齢に関わらず、子どもの分の座席を確保しておくと、寝かせたり荷物を置いたり、快適度が格段にアップ。隣に他人が座らないだけで、親の精神的負担も激減です。座席が要らない年齢のうちに旅行に行っておこうなんていう「駆け込み搭乗」、気持ちは分かりますが、くれぐれも熟考を。旅行代金をケチると、機内で後悔する瞬間が必ず来ます。
・なるべく日系航空会社で
海外旅行の場合、多少値段が張ったとしても、日系航空会社を選択したいところ。月齢・年齢に応じたミールサービスや絵本の貸出など、ベビー・キッズ向けサービスが整っている上、意外と重要なのが客室乗務員。大人だけのフライトなら、男性パーサーの多い外資系航空会社でも問題ないのですが、機内で子どもがぐずった際、客室乗務員のお姉さんがあやしてくれると驚くほどすんなり泣きやむことがままあります。どんなに優しくフレンドリーだろうと、ぐずった子どもの前では男性パーサーは非力です。さまざまな状況に日本語で対応してくれる日系を選んでおくと、何かと心強いでしょう。
空港編
旅行に行くからといって張り切って早起きさせたり、食事の時間をずらしたりするのは禁物。普段の生活時間を守りつつ、空港内のレンタルベビーカーやキッズスペースを上手に活用して、搭乗時間を待ちましょう。オムツ替えは搭乗直前に済ませておくのも、機内での負担を最小限に抑えるコツ。
また、子連れの場合、優先搭乗サービスもありますが、早く席に座ってしまったがために、肝心の離陸時に暴れてしまうという悲劇も起こりえます。あえて優先搭乗はせず、ぎりぎりまでキッズスペースで遊ばせておくというのも一手。当日の子どもの様子を見ながら、判断してください。ある程度の年齢の子どもには、「今から憧れのヒコーキに乗れるんだよ」とワクワク感をあおっておくのも有効です。
機内編
荷物は最小限にまとめたいもの。事前にリクエストしておけば、航空会社によってはオムツやミルク、離乳食を用意してくれます。着席時に周囲に一言ご挨拶しておくと、ぐずった時の風当たりが少しは和らぐかも。普段からお気に入りのおもちゃや絵本の他に、子どもの気をひくための新しいおもちゃも忘れずに。
音が出なくて周りに迷惑がかからず、子どもが集中できるものとしてオススメなのが付録つきの幼児雑誌! 我が家の娘は、南アまでのフライト中、5時間ぐらいを、当日まで隠しておいた「ベビーブック」(小学館)の付録で遊んでいました。1歳半で行った沖縄でも、両隣に座った子ども全員が「めばえ」(小学館)や「げんき」(講談社)を持ってたっけ。子連れ旅に幼児雑誌は必携です。
それでもやっぱり子どもは泣くし、親は冷や汗だらだら周囲に恐縮しきり…。それが子連れ旅行の定めです。家族も周りも気持ち良く旅するため、スケジュールと予算に余裕をみて計画し、覚悟を持って出発しましょう。
![]() | 恩田 和(Nagomi Onda) 全国紙記者、アメリカ大学院留学、鉄道会社広報を経て、2010年に長女を出産。国内外の出産、育児、教育分野の取材を主に手掛ける。2012年5月より南アフリカのヨハネスブルグに在住。アフリカで子育て、取材活動を満喫します! |
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