「私をスキーに連れてって」でスキーブームに火がついたのが1987年。ママ・パパが子どもの頃、スキー場はレジャーとして依然人気があり、蛍光色のスキーウェアに身を包んだお兄さん、お姉さんが眩しかったものだ。

近年は動員数が減ったと言われていたスキー場だが、6年ぶりにJR東日本の「JR SKISKI」CMも放送されるなどして、今シーズンは好調なのだそう。


(画像:岐阜 めいほうスキー場)

好調の要因は“スキー場が変化したこと”にもあるだろうと仰るのは「ファミスキ.jp」の編集長、竹川紀人さん。2000年くらいから、ファミリーで楽しんでもらうことを目的としたスキー場が現れはじめ、7,8年前から急増しているそうだ。

そんな、ファミリーで楽しめるスキー場を今の子どもたちにも知ってもらいたい、家族で雪に親しんでもらいたいという思いから「ファミスキ.jp」というサービスは作られた。100を超えるスキー場を見てきたという竹川さんが、子どもを連れて実際に訪れ、ファミリーにオススメできると太鼓判を押したスキー場しか掲載しないという。
久しぶりにスキーをやるきっかけづくりになればとフリーペーパーという形式で、幼稚園・保育園・スポーツクラブなどに、約22万部が配られている。また、オフィシャルサイト「ファミスキ.jp」も同時にスタートし、今冬で3年目を迎えるそうだ。

そんな、スキー場を知り尽くしている竹川さんに、ファミリー向けに進化しているという最近のスキー場について、詳しくお話を伺った。


(画像:ファミスキ.jp編集長 竹川紀人さん)

「例えば託児ひとつとっても、せっかく雪山に来ているのに、室内の託児所だけで終わってしまうのはもったいないということで、託児をしながら雪遊びもさせてくれる『雪の幼稚園』というサービスがあります。

また、スキーだけではなくそりや雪遊びができる『キッズパーク』が充実しているのはもちろんなのですが、メリーゴーランドのような『ボーラーカルーセル』、5歳から楽しめるバイクのような『スノーモービル』、激流下りの雪上版『スノーラフティング』など、滑れなくても楽しめるサービスを提供しているスキー場も増えています。

スキースクールもスキー場デビューには欠かせないと思いますが、私は絶対に子どもはスクールには入れたほうがいいと思っています。お父さん、お母さんが教えると甘えもでるし、反抗もするし、なかなか難しいですよね。

スキーのスクールというと、ここがいいよという口コミが少ないもののひとつだと思いますが、ファミリーが多いスキー場のスクールは、総じていいスクールが多いのもいいところです。最近は3歳から教えてくれるところもありますよ。」(竹川さん談)


(画像:長野 タングラムスキーサーカス)

(画像:長野 タングラムスキーサーカス)

(画像:志賀高原 焼額山スキー場)

(画像:栃木 ハンターマウンテン塩原)

久しぶりの親も初めての子どもも、楽しい思い出になるかどうかは、ファミリー向けのスキー場かそうではないかで大きく変わってきそうだ。

なお「ファミスキ.jp」では、やはりきっかけ作りになって欲しいとのことで、スキーやスノーボードの選手による、初心者向けのレッスン等イベントを毎週末開催しているそう。

2月には元オリンピック代表のスノーボーダー橋本通代さんが初参戦、4月にはモーグルの上村愛子選手が3回目の参加とのこと。レッスン後には『家族対抗!雪上運動会』と称して、玉入れ、綱引き、大玉転がしなど楽しい催しもあるそうで、子どもよりお父さんが熱くなっているそうだ。


最後に伝えたいことはないですか、とお伺いしたところ「スキー場に行くなら、絶対にクーポンを利用してください。知らないと損です。『ファミスキ.jp』にも沢山載っています!」(竹川さん)とのことだ。

偶然、筆者も「ファミスキ.jp」に紹介されているスキー場で昨年子連れゲレンデデビューをしたのだが、子どもに優しい施設やイベントが多く快適だった。

4歳の息子をスクールに預けて、親は久々のゲレンデを満喫。その間に子どもは、親切な“あかまっち(スキーの先生)”に教わり、スキー板の着脱やゲレンデ下りができるようになっていた。また「チョッカリ大魔神」という悪者がゲレンデにいるのでやっつけよう!というイベントも開催されており、華麗な滑りで追跡するお兄ちゃんに息子は釘付け。スキーって楽しいと思えたことが、一番の収穫だったと思う。

星野リゾート トマム(北海道)_R
(画像:北海道 星野リゾート トマムのチョッカリ大魔神)

長らくスキー場に足を運んでいないというママ・パパ。子どもに優しく進化したスキー場で、子連れゲレンデデビューをしてみてはいかがだろうか。

ファミスキ.jp(http://famiski.jp/)


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