梨花 大人かわいいからシンプルに変更しR40“梨花信者”困惑(NEWSポストセブン)
http://www.news-postseven.com/archives/20130519_188750.html

ここ数年、ファッション雑誌のキャッチコピーに幾度となく挙げられていた「大人かわいい」というキーワード、その立役者とも言える存在の梨花さんが、ファッションを「大人かわいい」から「シンプル」に変更すると宣言した。

また、彼女が手がけるブランドも大幅にリニューアルする予定とのこと。
梨花さんはこの件について自身のブログで以下のように語っている。

子供を生んだ事、
そしてその子が男の子だったという事、
そして....、40歳を迎えるにあたっての意識的なものも、
全てが重なったという事からかもしれません。

http://www.smooche.jp/rinka/index.php?date=2013-05-06


梨花さんのブログを覗いてみると、彼女の最近の私服はTシャツにパンツ、スニーカー、キャップなど、カジュアルかつスポーティな印象。
たしかに雑誌やテレビなどでよく見てきた「かわいい」スタイルではなくなっている。

子どもが生まれたことによるファッションの路線変更、これは多くの女性が経験しているのではないだろうか。

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かく言う私も、産前、さらには妊娠する前と今では服装が随分変わった。
正確に言うと、妊娠する前に好んで着ていたものは現在はあまり着られない。シルク素材のワンピースやレースのついたスカート、靴もヒールの高いものが大半だった。

しかし現在は抱っこしていると襟元をつかまれたり、ヨダレがつくのは日常茶飯事だし、ミルクの吐き戻しをとっさに自分の袖口でぬぐうこともある。

抱っこ紐をつけていると洋服が擦れることもあるし、何より動きやすさは一番重要なポイント。頻繁に手洗いもしていられないので、洗濯機で洗えること、かつ服が少々傷むことを念頭の上、普段着を選んでいる。

一度、産後の参考になるかなと思い、雑誌『VERY』を手に取ったことがある。
誌面で看板モデルの滝沢眞規子さんが、「子どもと遊んで汚れてしまった白い洋服を思いっきり洗うのもいいものだ」と語っていた。

その大胆な発言に、何という斬新な発想だと椅子から転げ落ちそうになった。
もちろんモデルさんだし、ファッションに対する意識が一般人とは違うのだろうが、考えてもみなかったことだったので、物凄く印象に残っている。

汚れたら洗濯すればいい、うん、確かに。
半分納得したが、残り半分はやはりハードルが高すぎるな、と自分に言い聞かせた。

また「汚れるから」「傷むから」という洋服主体の問題だけでなく、子どもの安全という面も配慮が必要だと感じるようになった。


先日、授乳中に娘の頬に何かがついていることに気付いた。
何かゴミがついたかなと拾い上げてみたら、私が着ていたTシャツのスパンコールの飾りが落ちていたのだ。

たまたますぐ気付いたからよかったものの、顔についたら口に入れる可能性もあるしヒヤっとした。あまり神経質に子育てをしたくはないが、自分の不注意で誤飲などしてしまったらシャレにならない。

もうこの服は当分着ないぞと衣装ケースの奥底にしまっておくことにした。これを機にTシャツ類はできるだけ飾りのついてないものを選ぼうとも決めたのであった。

そしてファッションの路線変更における一番の要因は体型の変化である。
幸い体重はほぼ妊娠前と同じくらいに戻ったのだが、体型の変化、悲しいことにこれは否定できない。

産後2ヵ月ほど自宅で引きこもっていた日々は毎日寝間着だったので気付かなかったが、外出することが増えた今、体型の変化に鏡の前で「何でこうなってしまったんだろう?」と首を傾げることしきり。

妊娠中に蓄えたおなかまわりや下半身の脂肪、授乳期のため胸のサイズも変わっているし、毎日の抱っこで二の腕がたくましくなっている。これらのマイナーチェンジの影響で、同じ体重でも洋服を着たときの見栄えが明らかに異なっているのだ。

とりあえず悪目立ちしないように体のラインがあまり出ないような洋服でごまかしているが、何かエクササイズに手をつけるべきか。

当然無理なダイエットは禁物なのだが、タイミングを逃すといつまでも体型が戻らない気もするので、気持ちが揺れ動いている。

しかし、「着たい洋服が着られなくなってショック!!」と嘆いているばかりではない。
最近は自分の洋服はそっちのけで子供服を探している。子どもは成長が早いのですぐ洋服はサイズアウトしてしまうし、いただきものやおさがりをもらうことも多いので、実際に買うことはまだあまりないのだが、外出先で、ネットで、娘の洋服を見ているのが今は何より楽しい。

アパレル販売員だった友人も、私とほぼ同時期に出産したが、産後自分の洋服は一切買っておらず、
「欲しくない洋服ならあえて買う必要ないし、あまりにおばさんっぽくなったりしなければもう何でもいい!」
と、今までの洋服に対する情熱は薄れている様子。その分子どもの洋服選びを楽しんでいるようである。

私も友人と同じく、当分は手持ちの洋服を着回し、またファッションに対するモチベーションが復活した際に考えよう、と気持ちの変化を受け入れている。

となると、やはり最重要課題は体型を戻すことか。こちらも地道に取り組むしかなさそうである。


真貝 友香(しんがい ゆか)真貝 友香(しんがい ゆか)
ソフトウェア開発職、携帯向け音楽配信事業にて社内SEを経験した後、マーケティング業務に従事。高校生からOLまで女性をターゲットにしたリサーチをメインに調査・分析業務を行う。現在は夫・2012年12月生まれの娘と都内在住。