4月8日のNEWSポストセブンに掲載された、「ベビーカーマーク『若い母親甘やかし過ぎ』と年配女性が苦情」という記事が各所で話題になっている。
(元記事:http://www.news-postseven.com/archives/20140408_250226.html

国土交通省は去る3月に、ベビーカーを広げたまま電車に乗れることを示す「ベビーカーマーク」を発表した。公共交通機関でのベビーカーの使用については、ネット上でもたびたび大きな論争になっており、ついに役所が取り決めるまでに発展したということか。


しかし、このベビーカーマークについて、「先輩ママ」から批判の声が上がっているというのだ。記事によると、折り畳み式ベビーカーが普及する前に子育てをしていた、現在60代前後のおばさま世代は、おんぶや抱っこで外出していたことから、「若い母親を甘やかし過ぎだ。私たちの時代は苦労した」という“お叱りの声”を国交省にあげているという。

この“お叱りの声”を受けた現役子育て世代の母親たちは、「ベビーカーのおかげで外出しやすくなったことへのやっかみだ」「ベビーカーを折り畳んで片手に乳児を抱えていても知らん顔なのに文句を言われるのは腹立たしい」「少子化だと騒ぎながらも子育て世代には厳しい国。注意してくるのはだいたいが女性で、『昔はこうだった』と言われても今の時代だって手伝ってくれる人がいなくて大変なのに」と反論した。

この記事に関してツイッター上では大きな反響を呼び、

「昔の女性が苦労したことは改善されているのだからむしろいいことなのにね」
「大変なことは時代によって変化するのだから足を引っ張るようなことはしないでほしい」
「自分が苦労した分、今の世代にも苦労させないと気が済まないというのは幼稚」
「育児が楽にならないと少子化はますます進むと思う」
「ベビーカーを押してるのは母親だけじゃないと思うけど、なぜか責められるのはいつも母親だけだね」
「子育てしている実感としては年配女性が特別いじわるだという印象はない」
「女性同士や世代間の対立を煽っているだけなのでは」


という意見が寄せられ、“お叱りの声”を上げた年配女性への苦言が多くみられた。
「今の若者はけしからん」という論調はいつの世も幅をきかせているため、そこへの異論反論で盛り上がりを見せたようだ。

とはいえ記事自体も、おじさま向け週刊誌らしい「女の敵は女」構造を強化させる内容で、「ベビーカーに舌打ちするサラリーマン」とか、「畳めと怒鳴る爺さん」とかが出てこないあたりに、“年配女性の苦情”は「ごく一部の声」感がにじみ出ている。
あれ、いつの間にかベビーカーの敵は「おばさま」ってことにされちゃったの?