厚生労働省は、平成22年出生児(2010年生)「21世紀出生児縦断調査」の第3回の結果を発表した。同調査は同じ集団を対象に毎年実施しており、生活実態や経年変化の状況を継続的に観察するため、平成13年出生児(2001年生)との比較を行いながら、少子化対策などの施策における基礎資料を得ることを目的としているもの。有効回答数は32,380人。

調査結果によると、母親の有職の割合は46.5%と約半数にせまり、平成13年出生児での調査の35.0%に比べ、11.5ポイント上昇していた。あわせて母親が有職の場合、ふだんの保育者(複数回答)について、「保育所・託児所の保育士」と回答した割合が65.7%から77.8%と12.1ポイント高くなっていた一方、「父」と回答した割合も8.9ポイント上昇(44.4%→53.3%)していることが明らかになった。


また調査では、子どもの朝起きる時間・夜寝る時間についてもきいており、起床時間で最も多いのは「午前7時台」で46.9%。これは平成13年出生児調査結果の46.5%とほぼ同じであるが、「午前6時台」と回答した層が30.5%となり、これは平成13年出生児調査結果の18.1%に比べて12.4ポイント高く、一方で「午前8時台」と回答した層は7.8ポイント低く(22.6%→14.8%)なっており、早起きの傾向となっている。

そして就寝時間で最も多いのは「午後9時台」の49.2%。こちらも平成13年出生児調査(39.2%)に比べ10.0ポイント高く、「午後8時台」も6.8ポイント上昇、「午後10時台」は7.8ポイント低く(31.8%→24.0%)、早寝の傾向となっていることもわかった。

第3回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/shusshoujib/03/index.html