
世の中は、どのようにしてできた子どもか、どんな方法で産んだのかなどはすべて個人的なことと考える人たちと、それを話題にするのが普通と考える人たちと、ふたつに分かれるのかもしれない。
4歳の息子と2歳の女児の双子の母親で、双子を持つ友人たちと笑いをシェアするためにブログ「Uncanny Annie」を書いていたオーストラリア・メルボルン在住のアニー・ノーランさん。
・Uncanny Annie
http://www.uncannyannie.com.au/
先日、自身の双子についてあまりにも“立ち入った質問”をされることに耐えかねて、答えをまとめ書きした紙を双子とともに撮影して公開。これがアニーさんの予想に反して拡散し、オーストラリアではテレビに出演、アメリカでも「ABC News」や「Yahoo Parenting」で取り上げられるなど、話題になっている。
I REALLY wanted to leave these signs on the pram today. As a twin mum, you get asked a series of questions/hear a series...
Posted by Uncanny Annie on 2015年7月9日
ここに書かれている答えは、
「ええ、彼女たちは私の子どもです」
「ええ、彼女たちは双子です」
「ええ、どちらも女の子です」
「いいえ、一卵性ではありません」
「セックスで受精しました」
「帝王切開で生まれました」
「ええ、手一杯です」
などなど。
同じように双子を持つ親からは、「誰かに質問されないように、夫も私も誰とも目を合わせないようにしてきたけど、こういうことをしてみたかった!」「双子を持つ親なら誰でも共感するわ!」といったコメントが寄せられ、かなりの盛り上がりを見せている。
見知らぬ女性からいきなり、「帝王切開、それとも自然分娩?」と聞かれた経験があるという、Yahoo Parentingの女性記者も、双子の親ではないがアニーさんにいたく共感した一人。知人の母親たちが聞かれた数多くの“立ち入った質問”の中で、「“産む前に膣をストレッチしておく予定?”が、一番すごかった」と書いている。
・Mom Under Fire for Controversial Photo of Twin Daughters
https://www.yahoo.com/parenting/mom-under-fire-for-controversial-photo-of-twin-123996597457.html
筆者も「えっ!」と思うような“立ち入った質問”をされることがよくあるので、アニーさんの気持ちが理解できる。
その一方で、アニーさんに対して、「子どもに感謝しておらず、育児を放棄している」といった批判的なコメントも寄せられ、そもそもここまで拡散すると思っていなかった本人も驚いている。
「子どもに感謝していない」という反論は、子どもがいない人への配慮がないからこんなことを公に出せるんだという一方的な想像にもとづいたもの。「育児を放棄している」に関しては、写真のアニーさんがスラッとしていて、小奇麗にしていることからのようだが、アニーさんは「子どもを置いてジムに行くなんて」という批判コメントには、「まだ3回しか行ってないけど」と答えている。
勝手な想像や推察で、脊髄反射的な批判コメントを公にする人はじつに多いが、当のアニーさんはまだ26歳。妊娠する前から鍛えていたのかもしれないし、そもそもアクティブな人なのかもしれない。さらに、彼女の夫はオーストラリアの人気フットボール選手。夫婦ともども、フィットネスについて意識が高くても不思議はないだろう。
アニーさんはこの答えを書いた紙をつけて外出することはしなかったが、Facebookで、「“Are they natural”(=自然にできたのか)という質問に対するイライラの、私なりの表現です。誰かを傷つけるつもりは“まったく”なかったし、子どもには“毎日”感謝しています」というコメントを出すに至った。その後も彼女はユーモアに満ちたやり取りを展開していて、明るい性格なのかなとなんだか安心してしまった。
どこの国でも“立ち入った質問”をしてくる人はいるもの。ついイラッとしてしまったら、アニーさんのことを思い出し、ユーモアで切り抜ける心がけを持ちたいものだ。
見知らぬ女性からいきなり、「帝王切開、それとも自然分娩?」と聞かれた経験があるという、Yahoo Parentingの女性記者も、双子の親ではないがアニーさんにいたく共感した一人。知人の母親たちが聞かれた数多くの“立ち入った質問”の中で、「“産む前に膣をストレッチしておく予定?”が、一番すごかった」と書いている。
・Mom Under Fire for Controversial Photo of Twin Daughters
https://www.yahoo.com/parenting/mom-under-fire-for-controversial-photo-of-twin-123996597457.html
筆者も「えっ!」と思うような“立ち入った質問”をされることがよくあるので、アニーさんの気持ちが理解できる。
その一方で、アニーさんに対して、「子どもに感謝しておらず、育児を放棄している」といった批判的なコメントも寄せられ、そもそもここまで拡散すると思っていなかった本人も驚いている。
「子どもに感謝していない」という反論は、子どもがいない人への配慮がないからこんなことを公に出せるんだという一方的な想像にもとづいたもの。「育児を放棄している」に関しては、写真のアニーさんがスラッとしていて、小奇麗にしていることからのようだが、アニーさんは「子どもを置いてジムに行くなんて」という批判コメントには、「まだ3回しか行ってないけど」と答えている。
勝手な想像や推察で、脊髄反射的な批判コメントを公にする人はじつに多いが、当のアニーさんはまだ26歳。妊娠する前から鍛えていたのかもしれないし、そもそもアクティブな人なのかもしれない。さらに、彼女の夫はオーストラリアの人気フットボール選手。夫婦ともども、フィットネスについて意識が高くても不思議はないだろう。
アニーさんはこの答えを書いた紙をつけて外出することはしなかったが、Facebookで、「“Are they natural”(=自然にできたのか)という質問に対するイライラの、私なりの表現です。誰かを傷つけるつもりは“まったく”なかったし、子どもには“毎日”感謝しています」というコメントを出すに至った。その後も彼女はユーモアに満ちたやり取りを展開していて、明るい性格なのかなとなんだか安心してしまった。
どこの国でも“立ち入った質問”をしてくる人はいるもの。ついイラッとしてしまったら、アニーさんのことを思い出し、ユーモアで切り抜ける心がけを持ちたいものだ。
![]() | 大野 拓未 アメリカの大学・大学院を卒業し、自転車業界でOEM営業を経験した後、シアトルの良さをもっと日本人に伝えたくて起業。シアトル初の日本語情報サイト『Junglecity.com』を運営し、取材コーディネート、リサーチ、ウェブサイト構築などを行う。家族は夫と2010年生まれの息子。 |
---|