今年も1年間ご愛読いただき有難うございました!
大晦日にもかかわらずスマホが手放せない皆さん、こんばんは。MAMApicks編集長の深田です。2011年6月からスタートしたMAMApicksですが、無事に5周年を迎えることができ、6回目の年越しとなりました。
Google Analyticsで調べてみたら、2016年はのべ約177万ユーザーほどの訪問があった当サイト、前年比104%の安定飛行を続けております。これもひとえに読者の皆さまをはじめ、参画ライター各位のおかげであり、さらに心の広いクライアント様や代理店各社様の支えもあって、グロースハックなど目もくれずに粛々と媒体運営を続けることができました。改めて感謝を申し上げます!
さて、ここ数年恒例としていた編集長のひとり反省会、「大晦日だよ!ママピ年間プレイバック」は、5周年目の年末は趣を変え、初心忘れずの思いを込めて、MAMApicks創刊時ライターの藤原千秋さん、河崎環さん(新刊 『女子の生き様は顔に出る』 好評発売中!)、そしてコメンテーターに同じく当サイトライターの西澤千央さんをお迎えして、「MAMApicks 5周年目の2016年末大反省会」を開催しましたので、その模様をお届けすることで今年の振り返りとさせていただきます。

深田:2011年6月なんですよ、MAMApicksがオープンしたの。そこから2016年の6月で丸5周年。5周年目の反省会ではあるのですが、2016年の世間を騒がせたトピックス、プラスうちの媒体的にちょっと取り上げてみたいな、というところをピックアップしてみました。

藤原:私あんまりSMAP……通ってないんだけど、でもショック受けた。
河崎:やっぱり男の中では、裏切り者?というか組織の中での目立ちたがりなやつ、っていうのは、皆の合意っていうものを踏みにじるからすごい嫌われるじゃないですか。そういう意味で木村拓哉はバッシングが強かったんだけれども、いやでもよーく考えたら、キムタクしか家庭持ちっていないわけで。それって、40男からすると、すごくよくわかる選択だよねっていう、あるいは家庭持ちvs非家庭持ち、みたいなとこあるよね。
深田:決断基準が、自分一本じゃない、プラス別のなんか……。
河崎:そうそう。だから、単純に自分の思いだけで、自分の身の振り方を考えられなくなるっていうのが、やっぱり家庭持ち以上の男なんじゃないの。
男の生き様うんぬんみたいなのをやった時に、やっぱり自分の下にぶら下がってるものがあったりなんかすると、「綺麗事じゃないだろう」って。
西澤:でもなんか、キムタクももうちょっと、ちゃんと見る目があったら、家族とかよりもSMAP取った方が絶対得だったのになって思いますけどね。工藤静香だって別に稼げるし、静香も「あんたの好きなようにやってみな」「あんたが食いっぱぐれても別に養うよ」くらいの方が、かっこよかったですよね。
藤原:なんでそれをあえて選ばなかったんだろう?
河崎:どっちにしても食いっぱぐれることないわけですもんね。
全員:ないないない。
西澤:でもそれって、もしかしたら普通の一般家庭でもあると思うんですよ。私、嫌なんですよ、「俺、家族のために我慢してる」とか、「家族がいるから、こういうこと本当はやりたいけどできない」は、もう一切言うなって。お前がやりたいようにやれって。だからそれの上級編みたいな感じじゃないですか、あの夫婦はどっちも稼げるんだから。
河崎:なんだか奥歯に挟まったような気持ち悪い感じで1月から12月まできちゃったよね。
藤原:団塊ジュニアってさー、やっぱこう、パッとするまでに結構時間かかったじゃん。SMAPもなんかこう全然売れてなかった時代とかもわかるからさ。だからああいう風に尻すぼみで終わっていくのか、ってすごい悲しみを感じる。同世代として。
深田:僕はこの軽井沢スキーバス事故の話題が衝撃でした。この事故が起こったときに思い出したのが、河崎さんがかつて書いた、ピザ屋のクーポンの話題、覚えてます? 安く使えるってことには道理がある。
河崎:あれ、イギリス駐在妻時代だよね。安く使うことで結局、自分の人生をすり減らしてる、みたいな……。
藤原:私、大学のときにサークルでスキーに行ったとき、3泊4日か4泊5日で17,000円だったんだよね。どういうアレだったんだろうって今思うんだけど……。
西澤:なんだったら風呂入ってるときに盗撮ぐらいされてたかもしんないよ(笑)
深田:じつは利益を確保してるってね(笑) なんかどこかでやっぱり安いものにはウラがあるってことを教育するのって大事かな、と。
藤原:「保育園落ちた日本死ね!!!」って2月か。もっと前かと思ってた。
深田:あの話題なんだけど、その後出てきたツイッターがちょっと匂うんですよね、なんか「え、ええ?」というか。あのブログ主の人が発信したときのパッションと違和感があって……気味が悪いんです。
河崎:あー、わかる。なんかありますね。
深田:なんというか、上手く使っちゃってる人がいるんじゃないかなー、という。
西澤:だって、この人これを書いたことで何かをしたいって別に思ってないわけですよね。ただもう、本当に……。
深田:本当にただそれをぶちまけたかったんだよっていう熱量。
藤原:書かざるを得なかったみたいなね。
深田:それが別に本物とか本物じゃないとか、紐づけはまあどっちでもいいっちゃいいんですけど、もし、それを利用してなんかしようって人がいたら、なんか嫌だな、と。
河崎:本人がツイッターアカウントで名乗り出た時、すごい心臓してるなって思った。怖いなって思った。大丈夫なのかなこの人、って。だって、すごい注目されて、あれだけ注目されている所に自分から名乗り出ていくって、普通はできない。
藤原:だから、違う人が騙ってる方がまだわかる気がするよね。
河崎:そうだよね。あるいはなんかちゃんとしたバックグラウンドがあって安心感があるから出てきた、みたいな感じでないと、ちょっと出られない。
深田:ちょっと飛びますが、6月の……
藤原:あっ北海道の
河崎:置き去り?
西澤:あーその話題めっちゃ好き。めっちゃ好きー!
藤原:男の子持ってるお母さんは結構これ食いついてたよね。
深田:意外にたくましかったっていう。
藤原:えらい歩いたんだよね、この子。
西澤:たぶん、親に絶対に屈したくないし、もう意地でも「俺は生き残ってやる」っていうバイタリティしか感じなくて。だから、親はどんなことをすれば子に衝撃を与えるだろうと思っても、結局子どもはそんなものを超えていくんだなっていう。
河崎:逆に言うとさ、子どもに対して何かペナルティを与えたりだとか、体に思い知らせたりだとか、痛い目みせればどうにかなるって思ってる、そういう人間の浅はかさの方がむしろ浮き彫りになったわけよ。痛い目あわせて泣かせればどうにかなるんじゃないかっていうね。
西澤:ただ、周囲から「ちゃんとしつけてないんでしょ!」みたいな感じで言われると追いつめられるんだろうなっていうのはわかる。
河崎:結局、他者が「躾の問題だ」って言ってるのが、馬鹿なの。
藤原:当事者の事情を知らない第三者がね。わかりもしないのに。
河崎:そうそう、だから「ちゃんとしつればこの子はよくなるのよ、あなたが駄目なの」って言われると、そういう社会観とかがちゃんと育ってない親は、「そうなのかな?」って思っちゃって、痛い目を見せればいいのかなって殴っちゃたりするから。そうじゃないってことをむしろ、社会全体で共有することの方が大事だと私は思う。
藤原:全体の意識を、意識っていうか知識を底上げしてくっていうこと。メディアの責任って結構でかいんじゃないの? メディアが結構「しつけ、しつけ」っていうじゃん。
深田:そういう話って、ハーネス論争にも通じますもんね。
西澤:なんかもうハーネスも、あとベビーカー論争も、ソーシャルの話題でなくならない。いつ見てもありますよね。あれ、わかんないやつには絶対わかんないから。そして親も繊細になりすぎちゃうから。もう、いつも殺気立った顔をして電車に乗るしかないんですよ。
藤原:周りの人のことを気にしすぎちゃうのは、仕方ないのかもしれないけど、周りの人はなんにも助けてくれないですからね。
河崎:そうそう、口だけ出して手を出さないからね。
藤原:二言目には「かわいそう」っていいやがって、みたいな。
深田:やっぱり我々としてはここに触れないわけにいきませんね、WELQ問題。
西澤:あれで驚いたのって、「自分はそうじゃない」みたいに思いたいライターがすごいいっぱいいて……逆に、自分はいわゆる“そっちじゃない側”にカテゴライズされる人間だけど、でもやっぱり取材とか大変だしー、みたいなのを書いてるのもすごいいっぱい見たんですよ。
そのときに話題になったブログで提議されてた“一円ライター”と“高級ライター”のうち、「自分もその“高級ライター”っていう方に属する人間だけど、そっちはそっちで大変だから」みたいなことを言いたい人もすごいいっぱいいた。なんだかこの業界の、さもしさというか、悲しさをすごい知ったんですよ。
深田:そのあたりがむしろこの機会に切れるんじゃないかなっていう気がしていて。
西澤:私も自分でちゃんと修行とかしたわけではないし、突然なったような人間だから何にも言えないんですけど、でもほんとに儲からないし、自己顕示欲だけすっごい肥大化していく嫌なライターが出てきて、なんかもう、私はやめたいなって……そう思いながらここまで来ちゃったんですけど。
深田:なんかこの2~3年、ママ系サイトもすごく増えたじゃないですか。
西澤:なんかいますよね、こう、「どうやってライターになるんですか?」みたいな。
藤原:いるいる、それ。
河崎:私に聞いてくる人はいないな、なんでだろう(笑)
深田:うちのMAMApicksって、今それなりにやってますけど、結局編集長の自分が金を払ってでも読みたいライターかどうかっていう、ちゃんとその人がお金を払って“読みたい”ことを書ける人かどうかっていう基準は大事にしてます。なんかSEO的なこととか、キーワードとか、読んでも大して面白くもなんともないノウハウものとかって、もうどうでもいいなって思う。
いろいろ増えてきたママ系サイトにも思うところあるんです、それをやってるメディアの運営者や編集する立場の人にききたいんですよね、「それほんとにお前が読みたいの?」「自腹で金払って読みたい記事か?」って。“読む価値”のある人とか内容かっていうところを、なんていうかその、大事にしたいんです。
西澤:でも今の人は賢いから、そこまで削らないもん。だから結局、別に……面白くないんですよ。世には出たい、有名になりたい、けれど傷つきたくない。なんか自己顕示欲だけは強いやつの商売ってなると、しんどい。
河崎:やたらシェアはされるしいいね!もつくが……自分は身削ってないってやつね。
藤原:私さ、いわゆるキュレーションサイトのたぐいにさ、ほんと去年ぐらいから!AllAboutの記事を軒並みパクられてるもん。
深田:藤原さん、コンテンツホルダーだから(苦笑)
藤原:そうなの。500本も貯めてるからさ。で、しかもまだ、いじらずにパクってくれるなら、まだ、まだいいよ。
河崎:え、いじるんだ!? ついでにいじんの?(笑)
藤原:変なオリジナリティを発揮してくれてさ……で、去年私がほんとに腹に据えかねたのは、「冬は窓辺にいっぱい結露ができます」「結露ができるとその周りにカビが生えます」「カビはなんとかして落とさなければいけませんよねー」っていうところまで、私の記事からそっくりとってるわけ。
それから、「じゃあ、カビの生えたカーテンを漂白するいい方法はあります!」とか言って。ついにカーテンを桶につっこんで、その上に「カビキラー」をバンバンぶち込んでんの。「こうすると真っ白になります♪」とかいって。「カビキラー」は基本、風呂場の、タイルの壁をやるやつで、布をやるなんて……
全員:ありえない(笑)
藤原:本来、一次コンテンツを書ける人に価値が出るっていうのは、すごくありがたいこと、なんだけど。勢いがあって面白くて、活かした若手が出てきたら……。
西澤:もう即効つぶしたいと思うもん(笑)
河崎:バンドだよね(笑)
西澤:もう若い芽はつぶしてく、みたいな。
藤原:そういえば私、河崎さんがAllAboutの「子育て事情」ガイドで出てきたとき(※2002年)、すっげえびっくりしたもん。
河崎:そんなことあった?
藤原:なんかこう、味もそっけもない文章ばっかし読んできて……あーー。あれ、当時、編集?
深田:うん、たしか。
藤原:くっそうまかったでしょ?
深田:面白かった。
藤原:それも、テーマが子育てだからね。
深田:AllAboutに在職していたあの当時って、エディターとして迷ってた時期なんですよ。元々雑誌媒体の編集者でやってきて、ネットにきたら文章の個性が強すぎる人があまりにも多くて……。でも、結論から言うと「これでいいんだ」ってなって……むしろネットってこういうもんなんだなっていう感覚に変わったんです。
もちろん細かな文章としての矛盾とか、基本の「てにをは」とか、事実関係のチェックは当然気にするんだけど、なんかこう、「これがネット文脈なんだ」っていう勘どころは、当時のAllAboutにいたおかげでつかむことができた。
藤原:それ、15年前だもんね。
深田:あとは、ネットに埋もれた、まだ世に出ていない「新たな才能を見つけ出したい!」みたいな欲求。AllAboutガイドのリクルーティングを自分たちでしていたときにあった、「この人面白いから、面白いこと書いてる人だから、引っ張り上げたい!」っていう感覚。まだWebの中の情報って限られてたからね、それができた。
深田:話題を変えて、2016年のPV集めた記事のベスト16。こういうかんじでした。
去年度とか、過年度の記事もいまだに上位にあったりするんで、今年初出のものに限り、新商品・サービス情報とか調査結果紹介記事とかを抜いて、ライターさんが書いたコラムを上からピックアップしたら、こうなりました。
藤原:あー、NHKスペシャルの『ママたちが非常事態!?』ね。
深田:そして2番目に、西澤さんと一緒に取材に行った、「奇跡の水かインチキか」(笑)
河崎:水素水ねー、飲みましたよ私。
藤原:みんな思ってたよね。これ。
深田:これね、わりと真面目な記事。取材してきた内容と、そのメーカーがエビデンスを取ろうと真摯にやってきたってことを伝えるっていう……。別に水素水がうんぬんっていうことではなくて、きちんとやってることを、きちんと伝えるっていうだけなんですが。
西澤:メーカーの広報も、「水素水が体にいい」とは別に言ってなくて、ただ、目の前で実演された、水道水と電解水素水の比較で、お茶の葉っぱとか入れた時の開き、ハンパねえっていう(笑)
深田:目の前で見た、真実……。
あと、『いないいないばあっ!』20周年なんですよね。うちの子(中3)の時のお姉さんはりなちゃんでした。
藤原:うちね、りなちゃんは終わってから入ったの。ふうかちゃん一年目のとき。
深田:そうそう、りなちゃんはもう子持ちなんだっていうのに超びっくりして。もう26歳で……。
深田:この5年を振り返ってどうですか?
藤原:一周回っただけって気がする。子育て界隈のホットトピックス的なものが、みんなこう、ずれていく……そこにまた次の子が入ってくる。
深田:まあ、基本的にニューカマーがね。
藤原:“いーとーまきまき”って感じ。
河崎:結局テーマは普遍的で、みんなが悩んでるってことに関しては、少しずつ変質はしてるけれども、一緒のところを言ってる感じだよね。軸は一緒なんだよ。
藤原:ただ、進化はしてると思う。だって、明らかに今、保育園にうちの年長さんを連れていくじゃない、朝。送り迎えしてるお父さんが、それこそ一番上の中2の子の頃に比べたら10倍くらい多い。
河崎:そうなんだー。
藤原:うん、めっちゃ多いよ。
深田:でしょうね。だと思います。
藤原:で、しかも昔のお父さんって、結構わちゃわちゃしながら来てたんだけど、最近のお父さんの送りの時の堂々たる風格といったら。
西澤:落ち着いてますよね。
藤原:月曜から、こう、布団抱え、子どもを抱え、着替えを抱え……
西澤:そう、お父さんは絶対変わったと思う。うち、長男(小6)と次男(3歳)ですっげえ変わったなって思うのは、ショッピングモールとかの、おむつ替えスペースで、長男の時もおむつを替える、お父さんはそれなりにいたんだけど、次男の時なんか、おむつ替えながら、なんか喋ってるお父さん?「あーら、いっぱいしたねえ~」とか!
藤原:マザーリーズをお父さんがやってるんだよね。
西澤:そう、なんか「あー、んもう。はいはい、よしよし」みたいな。今までお父さんって、替えろって言われて、替えなきゃ、みたいな、替えることにもう必死だったお父さんが、今どきは、「あい! あーうんちでたねえ~」みたいな。そういう話しかけてるお父さんがいっぱいいるのに、すごいびっくりした。
藤原:わかる!
河崎:ナチュラルだねえー。
西澤:あ、普通になってんだ、と思って。だってあんなの別に、お母さんだって最初からできたわけじゃないじゃないですか。
河崎:あれって何?やっぱり量?やってる量?
藤原:たぶんね、場数だよね。
河崎:場数ねー、踏んでんだやっぱり。
西澤:絶対今のお父さん、多分めっちゃ進化してる……と思うんだけど、すげえみんな怒られてるからさ、かわいそうだな、と思って。いっぱいちゃんとしようとしてると思う。
藤原:私ほんとに長年ずっと思ってるんだけど、本物のイクメンは自分のことをイクメンとは言わない。
河崎:うーん、言わないねえ。
藤原:まずアピらない。黙ってる。それはだから、なんだろ、表に出てこない。
西澤:うん、出てこない。ツイッターとかで言わないから……(笑)
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さて、そろそろ読み飽きてきたと思うので、あとは毎年恒例のコピペで締めようと思いますが、2017年もますます、賛同・共感できる話題とともに、「溜飲を下げて、腹に落ちる」記事を作っていきたいと思います。来年も『MAMApicks』をご愛読のほど、よろしくお願いします。
昨年に続いて最後にお願いです。
『MAMApicks』においては、年末年始にもかかわらず本記事を読んでいただけるような愛読者の方で、「ライターに参画したい!」という方をひっそり募集いたします。(選考アリ)
さらに、ライターではないけれど、MAMApicksの個性あふれるライター陣のコラムをいつも楽しみにしていて、MAMApicksをスポンサードしたい!タイアップができないか?というクライアント様も、諸手を挙げて歓迎いたします。
2017年も引き続き『MAMApicks』をご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。
▼MAMApicksの媒体資料・お問い合わせおよびライター申し込みは、運営会社である当社ホームページか編集長のFacebook、ツイッターまで!
http://fmcm.jp/
大晦日にもかかわらずスマホが手放せない皆さん、こんばんは。MAMApicks編集長の深田です。2011年6月からスタートしたMAMApicksですが、無事に5周年を迎えることができ、6回目の年越しとなりました。
Google Analyticsで調べてみたら、2016年はのべ約177万ユーザーほどの訪問があった当サイト、前年比104%の安定飛行を続けております。これもひとえに読者の皆さまをはじめ、参画ライター各位のおかげであり、さらに心の広いクライアント様や代理店各社様の支えもあって、グロースハックなど目もくれずに粛々と媒体運営を続けることができました。改めて感謝を申し上げます!
さて、ここ数年恒例としていた編集長のひとり反省会、「大晦日だよ!ママピ年間プレイバック」は、5周年目の年末は趣を変え、初心忘れずの思いを込めて、MAMApicks創刊時ライターの藤原千秋さん、河崎環さん(新刊 『女子の生き様は顔に出る』 好評発売中!)、そしてコメンテーターに同じく当サイトライターの西澤千央さんをお迎えして、「MAMApicks 5周年目の2016年末大反省会」を開催しましたので、その模様をお届けすることで今年の振り返りとさせていただきます。

■まずは「SMAP解散」の話題から
深田:2011年6月なんですよ、MAMApicksがオープンしたの。そこから2016年の6月で丸5周年。5周年目の反省会ではあるのですが、2016年の世間を騒がせたトピックス、プラスうちの媒体的にちょっと取り上げてみたいな、というところをピックアップしてみました。

藤原:私あんまりSMAP……通ってないんだけど、でもショック受けた。
河崎:やっぱり男の中では、裏切り者?というか組織の中での目立ちたがりなやつ、っていうのは、皆の合意っていうものを踏みにじるからすごい嫌われるじゃないですか。そういう意味で木村拓哉はバッシングが強かったんだけれども、いやでもよーく考えたら、キムタクしか家庭持ちっていないわけで。それって、40男からすると、すごくよくわかる選択だよねっていう、あるいは家庭持ちvs非家庭持ち、みたいなとこあるよね。
深田:決断基準が、自分一本じゃない、プラス別のなんか……。
河崎:そうそう。だから、単純に自分の思いだけで、自分の身の振り方を考えられなくなるっていうのが、やっぱり家庭持ち以上の男なんじゃないの。
男の生き様うんぬんみたいなのをやった時に、やっぱり自分の下にぶら下がってるものがあったりなんかすると、「綺麗事じゃないだろう」って。
西澤:でもなんか、キムタクももうちょっと、ちゃんと見る目があったら、家族とかよりもSMAP取った方が絶対得だったのになって思いますけどね。工藤静香だって別に稼げるし、静香も「あんたの好きなようにやってみな」「あんたが食いっぱぐれても別に養うよ」くらいの方が、かっこよかったですよね。
藤原:なんでそれをあえて選ばなかったんだろう?
河崎:どっちにしても食いっぱぐれることないわけですもんね。
全員:ないないない。
西澤:でもそれって、もしかしたら普通の一般家庭でもあると思うんですよ。私、嫌なんですよ、「俺、家族のために我慢してる」とか、「家族がいるから、こういうこと本当はやりたいけどできない」は、もう一切言うなって。お前がやりたいようにやれって。だからそれの上級編みたいな感じじゃないですか、あの夫婦はどっちも稼げるんだから。
河崎:なんだか奥歯に挟まったような気持ち悪い感じで1月から12月まできちゃったよね。
藤原:団塊ジュニアってさー、やっぱこう、パッとするまでに結構時間かかったじゃん。SMAPもなんかこう全然売れてなかった時代とかもわかるからさ。だからああいう風に尻すぼみで終わっていくのか、ってすごい悲しみを感じる。同世代として。
■安いものにはウラがある?
深田:僕はこの軽井沢スキーバス事故の話題が衝撃でした。この事故が起こったときに思い出したのが、河崎さんがかつて書いた、ピザ屋のクーポンの話題、覚えてます? 安く使えるってことには道理がある。
【参照】ローコストを享受するだけにあらず、なぜ安いのかを子どもに教授すべし
http://mamapicks.jp/archives/51954732.html
河崎:あれ、イギリス駐在妻時代だよね。安く使うことで結局、自分の人生をすり減らしてる、みたいな……。
藤原:私、大学のときにサークルでスキーに行ったとき、3泊4日か4泊5日で17,000円だったんだよね。どういうアレだったんだろうって今思うんだけど……。
西澤:なんだったら風呂入ってるときに盗撮ぐらいされてたかもしんないよ(笑)
深田:じつは利益を確保してるってね(笑) なんかどこかでやっぱり安いものにはウラがあるってことを教育するのって大事かな、と。
■「保育園落ちた日本死ね!!!」なんだけど……
藤原:「保育園落ちた日本死ね!!!」って2月か。もっと前かと思ってた。
深田:あの話題なんだけど、その後出てきたツイッターがちょっと匂うんですよね、なんか「え、ええ?」というか。あのブログ主の人が発信したときのパッションと違和感があって……気味が悪いんです。
河崎:あー、わかる。なんかありますね。
深田:なんというか、上手く使っちゃってる人がいるんじゃないかなー、という。
西澤:だって、この人これを書いたことで何かをしたいって別に思ってないわけですよね。ただもう、本当に……。
深田:本当にただそれをぶちまけたかったんだよっていう熱量。
藤原:書かざるを得なかったみたいなね。
深田:それが別に本物とか本物じゃないとか、紐づけはまあどっちでもいいっちゃいいんですけど、もし、それを利用してなんかしようって人がいたら、なんか嫌だな、と。
河崎:本人がツイッターアカウントで名乗り出た時、すごい心臓してるなって思った。怖いなって思った。大丈夫なのかなこの人、って。だって、すごい注目されて、あれだけ注目されている所に自分から名乗り出ていくって、普通はできない。
藤原:だから、違う人が騙ってる方がまだわかる気がするよね。
河崎:そうだよね。あるいはなんかちゃんとしたバックグラウンドがあって安心感があるから出てきた、みたいな感じでないと、ちょっと出られない。
■「置き去り男児騒動」にみた子どものたくましさ
深田:ちょっと飛びますが、6月の……
藤原:あっ北海道の
河崎:置き去り?
西澤:あーその話題めっちゃ好き。めっちゃ好きー!
藤原:男の子持ってるお母さんは結構これ食いついてたよね。
深田:意外にたくましかったっていう。
藤原:えらい歩いたんだよね、この子。
西澤:たぶん、親に絶対に屈したくないし、もう意地でも「俺は生き残ってやる」っていうバイタリティしか感じなくて。だから、親はどんなことをすれば子に衝撃を与えるだろうと思っても、結局子どもはそんなものを超えていくんだなっていう。
河崎:逆に言うとさ、子どもに対して何かペナルティを与えたりだとか、体に思い知らせたりだとか、痛い目みせればどうにかなるって思ってる、そういう人間の浅はかさの方がむしろ浮き彫りになったわけよ。痛い目あわせて泣かせればどうにかなるんじゃないかっていうね。
西澤:ただ、周囲から「ちゃんとしつけてないんでしょ!」みたいな感じで言われると追いつめられるんだろうなっていうのはわかる。
河崎:結局、他者が「躾の問題だ」って言ってるのが、馬鹿なの。
藤原:当事者の事情を知らない第三者がね。わかりもしないのに。
河崎:そうそう、だから「ちゃんとしつればこの子はよくなるのよ、あなたが駄目なの」って言われると、そういう社会観とかがちゃんと育ってない親は、「そうなのかな?」って思っちゃって、痛い目を見せればいいのかなって殴っちゃたりするから。そうじゃないってことをむしろ、社会全体で共有することの方が大事だと私は思う。
藤原:全体の意識を、意識っていうか知識を底上げしてくっていうこと。メディアの責任って結構でかいんじゃないの? メディアが結構「しつけ、しつけ」っていうじゃん。
深田:そういう話って、ハーネス論争にも通じますもんね。
西澤:なんかもうハーネスも、あとベビーカー論争も、ソーシャルの話題でなくならない。いつ見てもありますよね。あれ、わかんないやつには絶対わかんないから。そして親も繊細になりすぎちゃうから。もう、いつも殺気立った顔をして電車に乗るしかないんですよ。
藤原:周りの人のことを気にしすぎちゃうのは、仕方ないのかもしれないけど、周りの人はなんにも助けてくれないですからね。
河崎:そうそう、口だけ出して手を出さないからね。
藤原:二言目には「かわいそう」っていいやがって、みたいな。
■一次コンテンツホルダーにとってのWELQ問題
深田:やっぱり我々としてはここに触れないわけにいきませんね、WELQ問題。
西澤:あれで驚いたのって、「自分はそうじゃない」みたいに思いたいライターがすごいいっぱいいて……逆に、自分はいわゆる“そっちじゃない側”にカテゴライズされる人間だけど、でもやっぱり取材とか大変だしー、みたいなのを書いてるのもすごいいっぱい見たんですよ。
そのときに話題になったブログで提議されてた“一円ライター”と“高級ライター”のうち、「自分もその“高級ライター”っていう方に属する人間だけど、そっちはそっちで大変だから」みたいなことを言いたい人もすごいいっぱいいた。なんだかこの業界の、さもしさというか、悲しさをすごい知ったんですよ。
深田:そのあたりがむしろこの機会に切れるんじゃないかなっていう気がしていて。
西澤:私も自分でちゃんと修行とかしたわけではないし、突然なったような人間だから何にも言えないんですけど、でもほんとに儲からないし、自己顕示欲だけすっごい肥大化していく嫌なライターが出てきて、なんかもう、私はやめたいなって……そう思いながらここまで来ちゃったんですけど。
深田:なんかこの2~3年、ママ系サイトもすごく増えたじゃないですか。
西澤:なんかいますよね、こう、「どうやってライターになるんですか?」みたいな。
藤原:いるいる、それ。
河崎:私に聞いてくる人はいないな、なんでだろう(笑)
深田:うちのMAMApicksって、今それなりにやってますけど、結局編集長の自分が金を払ってでも読みたいライターかどうかっていう、ちゃんとその人がお金を払って“読みたい”ことを書ける人かどうかっていう基準は大事にしてます。なんかSEO的なこととか、キーワードとか、読んでも大して面白くもなんともないノウハウものとかって、もうどうでもいいなって思う。
いろいろ増えてきたママ系サイトにも思うところあるんです、それをやってるメディアの運営者や編集する立場の人にききたいんですよね、「それほんとにお前が読みたいの?」「自腹で金払って読みたい記事か?」って。“読む価値”のある人とか内容かっていうところを、なんていうかその、大事にしたいんです。
西澤:でも今の人は賢いから、そこまで削らないもん。だから結局、別に……面白くないんですよ。世には出たい、有名になりたい、けれど傷つきたくない。なんか自己顕示欲だけは強いやつの商売ってなると、しんどい。
河崎:やたらシェアはされるしいいね!もつくが……自分は身削ってないってやつね。
藤原:私さ、いわゆるキュレーションサイトのたぐいにさ、ほんと去年ぐらいから!AllAboutの記事を軒並みパクられてるもん。
深田:藤原さん、コンテンツホルダーだから(苦笑)
藤原:そうなの。500本も貯めてるからさ。で、しかもまだ、いじらずにパクってくれるなら、まだ、まだいいよ。
河崎:え、いじるんだ!? ついでにいじんの?(笑)
藤原:変なオリジナリティを発揮してくれてさ……で、去年私がほんとに腹に据えかねたのは、「冬は窓辺にいっぱい結露ができます」「結露ができるとその周りにカビが生えます」「カビはなんとかして落とさなければいけませんよねー」っていうところまで、私の記事からそっくりとってるわけ。
それから、「じゃあ、カビの生えたカーテンを漂白するいい方法はあります!」とか言って。ついにカーテンを桶につっこんで、その上に「カビキラー」をバンバンぶち込んでんの。「こうすると真っ白になります♪」とかいって。「カビキラー」は基本、風呂場の、タイルの壁をやるやつで、布をやるなんて……
全員:ありえない(笑)
■15年前の情報コンテンツ昔話
藤原:本来、一次コンテンツを書ける人に価値が出るっていうのは、すごくありがたいこと、なんだけど。勢いがあって面白くて、活かした若手が出てきたら……。
西澤:もう即効つぶしたいと思うもん(笑)
河崎:バンドだよね(笑)
西澤:もう若い芽はつぶしてく、みたいな。
藤原:そういえば私、河崎さんがAllAboutの「子育て事情」ガイドで出てきたとき(※2002年)、すっげえびっくりしたもん。
河崎:そんなことあった?
藤原:なんかこう、味もそっけもない文章ばっかし読んできて……あーー。あれ、当時、編集?
深田:うん、たしか。
藤原:くっそうまかったでしょ?
深田:面白かった。
藤原:それも、テーマが子育てだからね。
深田:AllAboutに在職していたあの当時って、エディターとして迷ってた時期なんですよ。元々雑誌媒体の編集者でやってきて、ネットにきたら文章の個性が強すぎる人があまりにも多くて……。でも、結論から言うと「これでいいんだ」ってなって……むしろネットってこういうもんなんだなっていう感覚に変わったんです。
もちろん細かな文章としての矛盾とか、基本の「てにをは」とか、事実関係のチェックは当然気にするんだけど、なんかこう、「これがネット文脈なんだ」っていう勘どころは、当時のAllAboutにいたおかげでつかむことができた。
藤原:それ、15年前だもんね。
深田:あとは、ネットに埋もれた、まだ世に出ていない「新たな才能を見つけ出したい!」みたいな欲求。AllAboutガイドのリクルーティングを自分たちでしていたときにあった、「この人面白いから、面白いこと書いてる人だから、引っ張り上げたい!」っていう感覚。まだWebの中の情報って限られてたからね、それができた。
■2016年のMAMApicksベスト記事16
深田:話題を変えて、2016年のPV集めた記事のベスト16。こういうかんじでした。
去年度とか、過年度の記事もいまだに上位にあったりするんで、今年初出のものに限り、新商品・サービス情報とか調査結果紹介記事とかを抜いて、ライターさんが書いたコラムを上からピックアップしたら、こうなりました。
【2016年 ベスト記事16】(※12月25日までの集計)
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- たくみお姉さん、8年間たくさんの思い出をありがとう! ――名シーンを振り返る
- 【プレビュー】NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」第二弾が放送 ――ママ・パパが抱えるモヤモヤを科学の力で可視化する
- 子連れ男性の「ここが困る」という意見も大事だよねという話
- 働くママの「幼稚園」という選択
- 「過剰な配慮」が生む「無関心」 ――ショッピングモールで迷子事件に思う
- ふたりで育児のスタートは危機感の共有から ~産後って何がそんなに大変なの?と思うすべての人へ
- 産後からの夫婦関係における「気遣い」と「遠慮」のさじ加減
- 『いないいないばあっ!20周年スペシャル』への祝辞
- 【今どき絵本作家レコメンズ特別編】ヨシタケシンスケさんインタビュー ――男児の子育て、どう乗り切る!?
- 保育園・きょうだい別園から同園に至る顛末と同園のメリット
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藤原:あー、NHKスペシャルの『ママたちが非常事態!?』ね。
深田:そして2番目に、西澤さんと一緒に取材に行った、「奇跡の水かインチキか」(笑)
河崎:水素水ねー、飲みましたよ私。
藤原:みんな思ってたよね。これ。
深田:これね、わりと真面目な記事。取材してきた内容と、そのメーカーがエビデンスを取ろうと真摯にやってきたってことを伝えるっていう……。別に水素水がうんぬんっていうことではなくて、きちんとやってることを、きちんと伝えるっていうだけなんですが。
西澤:メーカーの広報も、「水素水が体にいい」とは別に言ってなくて、ただ、目の前で実演された、水道水と電解水素水の比較で、お茶の葉っぱとか入れた時の開き、ハンパねえっていう(笑)
深田:目の前で見た、真実……。
あと、『いないいないばあっ!』20周年なんですよね。うちの子(中3)の時のお姉さんはりなちゃんでした。
藤原:うちね、りなちゃんは終わってから入ったの。ふうかちゃん一年目のとき。
深田:そうそう、りなちゃんはもう子持ちなんだっていうのに超びっくりして。もう26歳で……。
【参照】いないいないばあっ!20周年 りなちゃんからのメッセージ
http://www.sukusuku.com/contents/26770
■MAMApicks後の5年を振り返って
深田:この5年を振り返ってどうですか?
藤原:一周回っただけって気がする。子育て界隈のホットトピックス的なものが、みんなこう、ずれていく……そこにまた次の子が入ってくる。
深田:まあ、基本的にニューカマーがね。
藤原:“いーとーまきまき”って感じ。
河崎:結局テーマは普遍的で、みんなが悩んでるってことに関しては、少しずつ変質はしてるけれども、一緒のところを言ってる感じだよね。軸は一緒なんだよ。
藤原:ただ、進化はしてると思う。だって、明らかに今、保育園にうちの年長さんを連れていくじゃない、朝。送り迎えしてるお父さんが、それこそ一番上の中2の子の頃に比べたら10倍くらい多い。
河崎:そうなんだー。
藤原:うん、めっちゃ多いよ。
深田:でしょうね。だと思います。
藤原:で、しかも昔のお父さんって、結構わちゃわちゃしながら来てたんだけど、最近のお父さんの送りの時の堂々たる風格といったら。
西澤:落ち着いてますよね。
藤原:月曜から、こう、布団抱え、子どもを抱え、着替えを抱え……
西澤:そう、お父さんは絶対変わったと思う。うち、長男(小6)と次男(3歳)ですっげえ変わったなって思うのは、ショッピングモールとかの、おむつ替えスペースで、長男の時もおむつを替える、お父さんはそれなりにいたんだけど、次男の時なんか、おむつ替えながら、なんか喋ってるお父さん?「あーら、いっぱいしたねえ~」とか!
藤原:マザーリーズをお父さんがやってるんだよね。
西澤:そう、なんか「あー、んもう。はいはい、よしよし」みたいな。今までお父さんって、替えろって言われて、替えなきゃ、みたいな、替えることにもう必死だったお父さんが、今どきは、「あい! あーうんちでたねえ~」みたいな。そういう話しかけてるお父さんがいっぱいいるのに、すごいびっくりした。
藤原:わかる!
河崎:ナチュラルだねえー。
西澤:あ、普通になってんだ、と思って。だってあんなの別に、お母さんだって最初からできたわけじゃないじゃないですか。
河崎:あれって何?やっぱり量?やってる量?
藤原:たぶんね、場数だよね。
河崎:場数ねー、踏んでんだやっぱり。
西澤:絶対今のお父さん、多分めっちゃ進化してる……と思うんだけど、すげえみんな怒られてるからさ、かわいそうだな、と思って。いっぱいちゃんとしようとしてると思う。
藤原:私ほんとに長年ずっと思ってるんだけど、本物のイクメンは自分のことをイクメンとは言わない。
河崎:うーん、言わないねえ。
藤原:まずアピらない。黙ってる。それはだから、なんだろ、表に出てこない。
西澤:うん、出てこない。ツイッターとかで言わないから……(笑)
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さて、そろそろ読み飽きてきたと思うので、あとは毎年恒例のコピペで締めようと思いますが、2017年もますます、賛同・共感できる話題とともに、「溜飲を下げて、腹に落ちる」記事を作っていきたいと思います。来年も『MAMApicks』をご愛読のほど、よろしくお願いします。
昨年に続いて最後にお願いです。
『MAMApicks』においては、年末年始にもかかわらず本記事を読んでいただけるような愛読者の方で、「ライターに参画したい!」という方をひっそり募集いたします。(選考アリ)
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2017年も引き続き『MAMApicks』をご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。
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![]() | 深田洋介 学研で学年誌や幼児誌の編集者を経て、ネット業界へ。AllAboutで育児・教育ジャンルの立ち上げ、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリ獲得。現在は独立して、子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。編著に『ファミコンの思い出』。 |
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