唐突ながら、現在2歳0ヵ月の息子は、まだおっぱいを吸っております。豊かとは言えない筆者の乳ですが、それでも2年も出るものなのですね。正直驚きです。

ただ、日本でこそ1歳前後で卒乳するお子さんが多いといいますが、世界平均は4歳ぐらいだとかいいますし、まぁ2歳なんて全然、大したことはありません。……よね?


さて、2歳ともなるとかなり自由に動くこともできますし、勢い授乳姿勢もかなりバリエーションが増えることになります。ということで、2年にわたるロング授乳の中で、筆者と息子で編み出した、授乳体勢ベスト5を披露したいと思います!

■第5位:涅槃像でフリードリンク



はいはいし始めたら自動的に始まるので、2歳まで行かずとも経験した方は多いはず。
家の中でゴロゴロしている時にはいはいで近づいて来たかと思うと、おもむろに乳を吸い始めます。

横たわる母は思わず「日曜日のお父さんポーズ」になり、さながら涅槃像のよう。なお、この時ハハのチチはほぼ出しっ放しになるので決して人には見せられず、宅配便でも来ようものなら身支度にあたふたすること必至です。

■第4位:抱っこ紐っぱい



こちらも経験者は多いのではないでしょうか。
エルゴやビョルンなどで抱っこをしている時に、両脇を服などでさっと隠してそのまま授乳し始めます。慣れないと「見えてないかな……」と不安になりますが、慣れるとこんなに便利なことはありません。

電車の中で泣き出したらさっと。歩いていてもう一息で寝るはず……という時にもさっと。座高にもよりますが、腰が座ったらできますのでぜひお試しください。

■第3位:69



いきなり微妙な単語が飛び出てまいりましたが、母の顔の上に覆いかぶさるようにして飲む体勢です。子供の大きさからすると、母乳に口が当たる距離では母の顔はオムツの真下あたりになります。

使用済みオムツであれば悶絶ものですが、匂いがなければむちむちしたあんよが頬に当たり微妙に気持ち良かったりして。あまりオススメはしませんが、1歳半を越えたあたりから、朝方には気づいたらよくこうなっています。

■第2位:大回転



これも活発に動き、力がついてくる1歳8ヵ月頃以降でしょうか。最初は添い乳の要領で並んで授乳していたはずが、グイグイと押されて母は寝ながらイナバウアー状態。息子も足でどんどん進んでしゃちほこ状態になり、果ては気づけば二人で90度近く回転していたり……。

お互いに寝ぼけている朝方にありがちな体勢ですが、ここまで押されると逆に「意地でも起きてやらん!」という無駄な対抗心が芽生えたりします。(本当に無駄です)

■第1位:お風呂の中で立ちっぱい



第1位に挙げたいのは、やはりこちら。お風呂の中での立ちっぱい!
母が椅子に座り、子どもが立ったままでの授乳姿勢というのは時折耳にしますが、これをお風呂の中でやるのです。なぜお風呂かというと、こうして乳に夢中になっている間に息子の頭や体をスムーズに洗えるからです。

動き回れるようになるとお風呂の中でもなかなかじっとしてはくれず、とくに頭を洗うのは一苦労のはず。それを、乳さえ咥えさせれば動きもせず、しかも両腕でこちらの体をがっちりホールドした日には楽さも倍増、可愛さも倍増です。

授乳しながら体を洗うってどうよ、というちょっとした違和感にさえ目をつぶれば、これほど画期的なことはありません。まだ試していない方は、ぜひ試されることをオススメします。

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この先息子はいつまで乳を飲むのかわかりませんが、そう長くはないであろう授乳時間をこれからも楽しんで続けたいと思います。

福井彩乃
2015年3月生まれの息子の母。新卒でIT系ベンチャーに就職、「意識高い系」として働くも心を病みかけて退職。その後PR代理店、大手不動産系事務派遣などで働く一方、声優として事務所に所属。出産をきっかけにフリーランスとして働き始める。