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親になったから、見えるものがある。

健康

「母乳由来の免疫」のヒミツがわかった! メーカーの母乳研究最前線

出産して3ヵ月がたった。赤ちゃんの成長を見るにつけ、母乳というのは不思議なものだと実感する。だって、出産直後はあれだけ細くて折れそうだった手足が、たった3ヵ月で片手でおさまりきれないくらいムッチリと肉感的になるのだ。しかも、体が大きくなるだけでなく、ソフトウェアまでアップデートされている。

なのに、産まれたての時なんてせいぜい1日にコップ1杯分しか飲んでないのだ。日ごとに飲む量は増えるとはいえ、大人の食事量から考えると微々たるもの。赤ちゃん自身のポテンシャルが高いとはいえ、こんなに成長させるドリンク剤はほかにあるだろうか。


しかも、今の時代は母乳が出なくても、市販の粉ミルクで同様の成長が見込めるわけだ。よく考えたらこれはすごいことである。人工的にそんなハイスペックな栄養ドリンクを開発しているのだから。

いったい、粉ミルクの開発というのはどうやっているのか。どうやら粉ミルク開発には母乳の研究が欠かせないらしい。これは、人工知能の研究が、「そもそも人間の知能とは何ぞや?」ということを追求するのと同じようなものなのかもしれない。

MAMApicksでは、以前から粉ミルクメーカーの雪印ビーンスターク株式会社に取材を行い、同社の行う母乳研究についてレポートしてきた。

▼関連アーカイブ
【大人の社会科見学】雪印ビーンスタークの商品開発部で「母乳研究」の神髄を見た!
http://mamapicks.jp/archives/52203402.html


折しも8月1日~8月7日は世界母乳週間だという。
つい最近でも、母乳に関する新たな発見があったそうだ。その話を聞きつけ、同社の商品開発部 マーケティンググループ課長の山本和彦さんと、商品開発部で農学博士の上野宏さんにお話を伺ってきた。

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粉ミルクに混ぜてビフィズス菌を摂取することで乳児の腸内環境を整える新商品


雪印ビーンスタークは、「ビーンスターク 赤ちゃんのプロバイオ ビフィズスM1」を9月より発売する。本商品は、生後すぐの赤ちゃんから使用できるビフィズス菌オイルドロップス型で、1日6滴を粉ミルクに混ぜることで10億個の生きたビフィズス菌が届く。

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【プレビュー】NHKスペシャル『ニッポンの家族が非常事態!? 第1集 わが子がキレる本当のワケ』 ――思春期の異変に科学で切り込む

「うっせーんだよ!!」
「○△□¥※……!!! あんたが×××じゃないかーーっ!!!」
「てめぇ、***……だぞっ!!!」
続いてズドン、ドスンという音……。

……またはじまった。同じマンションの、とある部屋からしばし聞こえてくる、母と娘の罵詈雑言。

いやいや、ヒトゴトではないぞ。わが家の中1女子もそろそろそんな時期。
「ウザイ」
「ウッセ」(うるさい)
怒鳴りはしないものの、ボソッとつぶやく頻度が増えてきた。

いや、わかりますよ、私だって中学生の頃、とくに母親に反発していたし。
でもなぁ。今はわたしが思春期を過ごした時代と違って、ネットやスマホなどがあるし、塾や習い事で余裕がないようにも見えるし、子どものストレス度もかつてよりずっと大きいのでは?

そう思うと、自分が通ってきた道とはいえ、思春期のわが子への不安や心配も大きくなる。そして、どうしても、「育て方が悪かったのかな」と、自分を責めてしまいがちだ。


そうした不安に科学的な切り口で、親にある種の「安心感」と「納得感」を与えてくれるのが、6月10日(土)に放送予定のNHKスペシャル『ニッポンの家族が非常事態!? 第1集 わが子がキレる本当のワケ』だ。



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副耳(ふくじ)除去手術にまつわる話


副耳(ふくじ)という病気をご存じだろうか。
生まれつき、耳のあたりにいぼ状のできものがある病気である。出生1,000人に15人の割合でみられるといわれ、それほど珍しい病気ではないそうだ。

副耳(ふくじ) - 日本小児外科学会
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/facial/2c67iz

とはいえ、自分の子に副耳がついて生まれてくるまで、この病気のことをまったく知らなかった。

知識がなかった我々は、「副耳」をネットで検索した。
・ついていても問題はない
・軟骨が入っていると手術
・小学校高学年以下の場合は全身麻酔になる

≪おお、全身麻酔か……≫

その文字列の仰々しさに、この小さき人をそんな大変な目にあわせていいのだろうかと逡巡するのだ。

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不妊の原因の約50%は男性に!? もっと知りたい「男性不妊」

「そろそろ次の子どもがほしい……。一人目はすぐにできたのに、どうして次の子はなかなかできないの?」そう悩んでいる人々は決して少なくないはずだ。


二人目不妊は決して珍しくはない。パートナーが代わった場合を除けば、一人目の時よりも男女ともに年齢が上がっているため、どうしても妊娠する確率が下がるからだ。現在、不妊症の定義は、「妊娠を希望し、ある一定期間(※1年間が目安)避妊することなく性行為を継続的に行っているのに、妊娠しない」ことをいう。

もし、子どもを真剣にほしいと思うのであれば、病院で検査を受け、必要に応じて不妊治療を行うことが妊娠への近道となる。しかし、それは女性だけではなく、男性も同様だ。なぜなら、世界保健機構(WHO)の調査により、不妊の原因の約50%は男性側にもあることがわかっているからだ。

では、男性不妊とは、いったいどのような状態のことをいうのか。順天堂大学医学部付属浦安病院泌尿器科教授であり、メンズヘルスクリニック東京でも不妊治療を担当している、辻村晃先生にお話を伺った。

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母娘の関係を良好に保つカギは10歳にあり? ワコール「10歳キラキラ白書 2017年版」ワークショップ参加レポート


娘をもつ母にとって気になるのが、「生理」と同時に「ブラジャー」をいつごろからすすめるか、ということ。現在12歳(小6)の娘をもつわたしの周囲でも、「どうした?」と話題になる。生理は現象として明らかにわかるので、そのときに処方(?)を教授しやすいが、「ブラ」のほうは、「すすめるタイミングがわからない」という声が多数。自分も通ってきた道のはずなのに、すでに忘却の彼方だし……。そんな悩みの解決のヒントになるようなワークショップに行ってきた。

主催は下着メーカーの老舗、ワコール。2014年に「10歳未来プロジェクト」を発足させた同社では、10歳を「ブラをつけ始める時期」として、とても大事な年頃と位置づけ、さまざまな啓蒙活動を行っている。この3月には、プロジェクトの一環として「10歳キラキラ白書 2017年版」を発行した。

今回のワークショップは、白書の内容紹介と、その結果から見えてくることを、目白大学で発達心理学を教える小野寺敦子教授に解説いただき、さらに「エゴ・レジリエンス」ワークを実施。「エゴ・レジリエンス」とは、簡単に言うと「メゲない心」を育てる力だそうだが、詳しくは本記事を読み進めていただきたい。

というわけで、ワークショップの様子をレポートする。

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「さい帯血」が医療の可能性を広げる ――小児脳性麻痺の治療における臨床研究がスタート

「さい帯血(臍帯血=さいたいけつ)」という言葉を聞いたことはあるだろうか。母親と赤ちゃんを結ぶ「へその緒」に含まれる赤ちゃんの血液のことをさい帯血といい、出産のときにのみ取れる貴重な血液だ。このさい帯血には、「幹細胞」がたくさん含まれている。


幹細胞とは、皮膚や血液、筋肉・軟骨、神経などのもととなる細胞で、体のさまざまな組織に分化することができる。幹細胞を使えば、病気や事故などで体の組織が傷ついたり失ったりした場合に、その組織を再生や修復ができる可能性がある。この幹細胞を使った治療法のことを再生医療という。

ちなみに2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授が初めて作成した「iPS細胞」も幹細胞のひとつだ。再生医療は現在注目を集めている医療分野だが、さい帯血の再生医療への活用についても、アメリカをはじめ、世界中で研究が進められている。

さい帯血を医療で使うためには、出産時に採取されたさい帯血を冷凍保存しておく必要がある。その保管場所が、さい帯血バンクである。

さい帯血バンクは、大きく公的バンクと民間バンクにわけられる。公的バンクとは、善意でさい帯血を「寄付」し、「第三者」へ提供するための施設だ。一方、民間バンクは赤ちゃんの親が保管料を支払い、「赤ちゃん本人のために使う」ものである。

なお、民間さい帯血バンクでシェア90%以上を占めているステムセル研究所では、約4万人(2017年3月現在)のさい帯血が保管されている。

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スメハラにサヨナラ ――無香料洗濯洗剤&柔軟剤おためしレポート

“毎日毎日僕らは洗濯のぉ~~~量が多くてイヤになっちゃうよぉ~~”

全国1億2千万人のご家庭内洗たく担当の皆さま、お疲れさまです。心は錦、洗濯機はドラム式、ライターの西澤です。どうして小学生の靴下はこんなに汚くなるのか、シャツに謎のシミをつけてくるのか、疑問と苦悶の中、今日も洗濯機のスイッチを入れております。


我が家は男児が二人。汗、ホコリ、泥……「ヨゴしてくるのは元気な証拠☆」などと笑っては済まされない程度のヨゴレと臭いが付着した彼らの洗濯物。せめて……との思いから、フローラルでフルーティーでアロマな香りの洗剤を選んで使用しておりました。

……が、しかし。ある時小学生になった長男から苦情がきました。「ぼく、洗濯物の匂い、あんま好きじゃない」と。長男いわく、園児から小学生男児あたりにバージョンアップすると、洗剤のあの“いい匂い”が“いい匂い”には感じられなくなるというのです。友だち同士でもよくそういう話題が出るらしい。え、マジ~~!?

そういえば、最近よく聞く「香害」「スメハラ(=スメルハラスメント)」。
強すぎる“いい匂い”が、人によっては非常に不快になるというものです。たしかに、子どもは匂いに敏感。かつて保育園に通っていた頃、間違って友だちの靴下やシャツが自分の荷物に紛れていると、そのデザインや名前ではなく、「(クンクン)あ、これ〇〇くんのだ」と匂いをかいで判断していましたし(※これはうちだけかもしれません)。

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「うちのニオイ」は大丈夫? ――その柔軟剤の使い方、「香害」になっていませんか?


保育園ママ生活も10年以上となり、わりあいシッカリ者の三姉妹の末っ子が、しかも年長ともなれば、母が記名をうっかりサボタージュするのも致し方ない……わけもないが、実際のところ、よく忘れている!(いばるな!)

それでも「お着替え」の類が紛失しないのは、ひとえにこの娘がちゃんとしているからなんだろうな……と親馬鹿混じりに感心していた先日、保育士をしている友人とお茶した際、フンと一笑に付されたのである。

友人「嗅いでるから、それ」
筆者「へ?」
友人「屁じゃなくて、その名前書いてないシャツだの靴下だののね、私らが」
筆者「嗅ぐの?」
友人「嗅ぐよ。嗅げばたいてい誰のか、分かる。そこんちの洗濯物の独特なニオイってあるからね、何年もお世話してれば、なおさら精度は上がる」
筆者「何のニオイなの? カビ的な何か?」
友人「ちがうちがう、洗剤のニオイよ。洗剤っていうか、柔軟剤? それとその子の体臭が入り混じったような。とにかく、ひとりひとり違うものなんだよ。それくらい、洗濯物のニオイって、強烈なの!」

つまり我が子のノーネームなパンツの類が行方不明にならない理由とは、うちの子がシッカリしてるってわけではなく、先生方の「臭って判断」が奏功していたというだけのことなのらしい。トホホ!

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雪印ビーンスタークから葉酸サプリの新商品が販売開始

雪印ビーンスタークは、妊娠前から妊娠期に摂取することが大切な、葉酸をはじめとする栄養素を補うためのサプリメントとして、「ビーンスタークマム 葉酸+鉄+亜鉛」と「ビーンスタークマム 葉酸+鉄+Ca」の2つの新商品の販売を開始した。


同社の調査によると、妊活を行っている女性の42.3%が「サプリメント摂取」を実施していると回答、妊娠を希望する方の栄養補給にサプリ摂取が定着しつつあることが、本商品の開発の背景にあったという。

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