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ヨシタケシンスケさんインタビュー ――男児の子育て、どう乗り切る!?【今どき絵本作家レコメンズ特別編】

「これぞ次世代の名作!」と思えるような素晴らしい絵本を紹介すべく、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、「今どき絵本作家レコメンズ」。

第5回のレコメンド作家は、ヨシタケシンスケさん。2013年に『りんごかもしれない』で鮮烈なデビューを飾り、以後もコンスタントに話題作を生み出している、絵本業界が今一番注目している作家の一人だ。

今回は新刊『このあと どうしちゃおう』の刊行を記念した特別編として、ヨシタケさんへのインタビューが実現。『りゆうがあります』や『もう ぬげない』など、「これぞ男児!」という絵本を生み出してきたヨシタケさんに、男児の子育てをテーマにお話を伺った。


『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)

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tupera tuperaさん ――大人も子どももワクワクさせる、遊び心あふれる作品群【今どき絵本作家レコメンズ】

「これぞ次世代の名作!」と思えるような素晴らしい絵本を紹介すべく、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、「今どき絵本作家レコメンズ」。

第4回のレコメンド作家は、tupera tupera(ツペラ ツペラ)さん。カラフルな色使いと遊び心あふれるアートな作品の数々で人気を集める、亀山達矢さんと中川敦子さんによるご夫婦ユニットだ。


『かおノート』
作:tupera tupera(コクヨS&T)

人気作『かおノート』は無印良品でも販売されているので、書店の絵本コーナーにあまり足を運ばない人でも見かけたことがあるかもしれない。この『かおノート』、お話があって絵があって……という、いわゆる「絵本」とは違う。顔に見立てたイラストや写真に、目や鼻、口、ひげなどのシールを貼って遊ぶワークブックで、手に取った人が好きなように、それぞれの「かお」をつくることができるのだ。


シールの種類も多様だが、同じシールを使ったところで、貼る位置や角度が少しでも違えば、できあがる顔は千差万別。1~2歳の子がつくる顔はパーツの位置がはちゃめちゃだったりして、おもしろいものに仕上がることが多い。色鉛筆やペンを使って描き加えれば、さらに独創性がアップ。この一冊があるだけで、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、誰だってどこでだって、気軽にクリエイティブな体験ができる。

tupera tuperaさんの絵本はほかにもさまざまなものがあるが、どれにも共通しているのは、「楽しさ」と「新しさ」。自由な発想で生み出される作品の数々を見ていると、つくり手本人がとことん楽しんでつくっていることが伝わってくる。だからこそ見ているこちらもワクワクするし、その斬新さや意外性にドキッとしたりクスッと笑わされたりするのだ。

今回は、そんなtupera tuperaさんの作品の中から、個人的におすすめしたい3作品を紹介する。

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新井洋行さん ――ハイペースで作品を生み出し続ける、絵本界のアイデアマン【今どき絵本作家レコメンズ】

「これぞ次世代の名作!」と思えるような素晴らしい絵本を紹介すべく、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、「今どき絵本作家レコメンズ」。

第3回のレコメンド作家は、新井洋行さん。年間10冊以上というかなりのハイペースで作品を生み出している人気絵本作家だ。


『れいぞうこ』
作:新井洋行(偕成社)


書店の絵本コーナーをときどき訪れる人なら、こちらを向いてにっこり笑う『れいぞうこ』を見かけたことがあるだろう。赤ちゃん向けのコーナーで平積みされていることが多い、新井洋行さんの代表作「あけて・あけてえほん」シリーズの一冊だ。ほかにも『おしいれ』『おふろ』『ひきだし』など、シリーズは全部で7作品、出版されている。

『れいぞうこ』は、表紙がそのまま冷蔵庫の扉になっていて、開けると中には、牛乳や卵、野菜など、おいしそうなものがいろいろ並んでいる。「ぎゅうにゅうさーん」と呼びかけると「はーい」と元気にお返事。とっとっとっ、とコップに注がれる。呼びかけと返事、擬音語が繰り返されて、最後はにっこり笑顔で「いただきまーす」。

この絵本を初めて書店で見かけたとき、「おもちゃみたい」という印象を抱いたのだが、新井洋行さんの絵本の特徴はまさにそこ。おもちゃ感覚で楽しめる赤ちゃんのための絵本を、新井さんは数多く生み出している。今回はその中から、特におすすめの3作品を紹介する。

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スギヤマカナヨさん―― 多様なテーマで生み出されるユニークな絵本の数々【今どき絵本作家レコメンズ】

「これぞ次世代の名作!」と思えるような素晴らしい絵本を紹介すべく、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、「今どき絵本作家レコメンズ」。

今回のレコメンド作家は、スギヤマカナヨさん。現役子育てママとしての視点も活かしながら、多様なテーマでユニークな作品の数々を生み出している絵本作家だ。


『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』
作:スギヤマカナヨ(アリス館)

人気作『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』は、ページを開くとそのままお弁当、という絵本。『ぼくのおべんとう』には卵焼きや鶏のから揚げ、『わたしのおべんとう』にはサンドイッチやミートボールが入っていて、ページをめくりながら楽しく食べ進めていく。中盤でおかずを取り換えっこするシーンがあって、読み聞かせ会などでは2冊並べてふたりで読んで楽しまれているらしい。


ただ、この『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』がスギヤマカナヨさんの代表作(=その作家の特色を最もよく示している作品)かと問われると、なんとも答えに詰まる。

スギヤマカナヨさんの作品は、子どもの悩みを描いたもの、子育てママを応援するもの、親子のコミュニケーションを促すもの、さらには環境、食育……などなど、テーマがじつに多様で、簡単にひとくくりにはできないのだ。

その中からどの作品を紹介すべきか、今回はかなり悩んだのだが、その多様さを知っていただけるようなラインナップをお届けしよう。

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かがくいひろしさん ――遅咲きと急逝の間に散りばめられた珠玉の作品【今どき絵本作家レコメンズ】

絵本業界は、ロングセラーばかりが売れる世界。書店の絵本コーナーには、20年も30年も前に出版された絵本がずらりと平積みされていたりする。

「私も子どもの頃、この絵本読んだなぁ」なんて懐かしい気持ちになって、昔ながらの絵本を手に取るのは無理もない。同じ絵本が世代を超えて愛されるというのもすばらしい。でも、でも……「これぞ次世代の名作!」と思えるようなすばらしい新作絵本が、息の長い名作の陰で埋もれてしまうのは、ひじょうにもったいない。

そんなわけで、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、題して「今どき絵本作家レコメンズ」。記念すべき第1回のレコメンド作家は、かがくいひろしさん。2005年、50歳で絵本作家デビューした遅咲きの絵本作家だ。

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『だるまさんが』

作・かがくいひろし(ブロンズ新社)
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