別に風邪を引くこと自体は春夏秋冬いつでもあり得るものの、やっぱり朝冷え込んだり、夕方の風がしんしんと身にしみ出すと、「ああ今年も冬が来たな」と身構えたくなるのが小さな子を持つ親の習いである。振り返れば過去9年、様々な病気(感染症)が筆者宅を訪れ、そして去って行った。

実を言うと、最初の子どもが生まれて初めて発熱したのはなんと1歳半過ぎだった。おそらく筆者は人の親になってから子どもの看病を体験するまでの時間が、人より非常に長かったに違いない。そもそも噂に聞く「子どもの病気」が死ぬほど怖かったヘタレな筆者は、11月生まれの娘を1ヵ月健診で病院に連れて行って、以後まるまる半年近く自宅に閉じ込め、徹底的に「外界のバイ菌」に触れないよう細心の注意を払っていたのだ。
vorus
続きを読む