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グローバル

【書評】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』――私たちが直面する「壁」にリンクするトピックが随所に綴られる

4月の小学校入学から半年が経った。

入学前からやんわり聞かされてはいたものの、配布されるプリントが多い、準備する持ち物が多い、PTAの活動や保護者会などで親の稼働が増える、夏休みなど長期休みは学童用のお弁当を毎朝用意しなければならない……など、小学校には数多の試練が待ち受けており、「小1の壁」というやつをことごとく体感した一学期。

一方、当事者である娘といえば、学校と学童という新しいコミュニティがふたつもでき、保育園時代のように昼寝もなくなり、体力的にはかなり消耗した様子ではあったものの、ものすごい順応性を発揮して、学校でも学童でもよろしくやっている。

ノートラブルとはいかないまでも、生活面でも成長面でも彼女にとってはよい変化が多く、子育てのステージが一段上がったかも!なんて感じていたこのタイミングで出会ったエッセイが、今の気持ちにとてもフィットする良著だったのでご紹介したい。

あまりの面白さに怒涛の勢いで読了し、購入してから現時点でもう3~4回通しで読んでしまった、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ/著 新潮社)は、ジャンルとしては「子育てエッセイ」なのだけれど、今まで数々読んできた育児本とは一線を画す、異質とも言える存在だ。


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日本生まれのKUMONが世界で評価されているワケ ―― 南アフリカの教室から

南アフリカ最大都市・ヨハネスブルグ郊外の住宅街にある公民館に、午後2時を過ぎると続々と子どもたちが集まってくる。

近隣の学校制服に身を包んだ子どもたちの人種はさまざまだが、手にしているのは皆同じ、“KUMON”と書かれた水色のバッグ。そう、ここは南ア国内に約230か所ある公文式教室のひとつなのだ。

延べ約2万人が学ぶという南ア公文の中でも、多くの駐在員子弟が通うアメリカンスクールや、名門私立校に近いこの教室の最大の特徴は、4歳から高校生まで約80人いる生徒の半数近くが、外国籍であること。自国の教育レベルとのギャップに不安を抱える外国人の保護者にとって、南アでも広く展開しているKUMONが、駆け込み寺のような存在になっている。


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東大秋入学移行表明で「グローバル化」どころか日本の教育の大変革が起こる期待

「グローバル」ほど、日本で散々使われながら眉唾な言葉もないだろう。なぜなら、日本にいてごく普通のほんのり楽しい日常に満足していれば、わざわざまなじり吊り上げてグローバル化などを目指す理由がないからである。

四方を海で囲まれた便利で安全な国の中にいて、どうしてわざわざ弱肉強食で紛争や闘争ばかりのコワい世界(←偏見)へ飛び出さねばならないのか。どうしてわざわざ、優しくて空気の読める日本人の心地よい輪の中から飛び出て、隙あらば人を騙そうとするような怪しい外国人たち(←偏見)の中に飛び込まねばならないのか。

私自身は若い頃、北米に妙な憧れがあって日本を飛び出したりしたものだが、今の時代、どう考えたって日本の方がインフラも確かでサービスも良くて衛生的で、はるかに暮らしやすいのは事実だ。
toudaiglobal
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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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