4年に渡る欧州駐在を終え、ひさびさ日本に帰国したら、テレビも音楽も雑誌も、いわゆる「ハーフ」の若いタレントであふれていた。

日本を出るときには「ハーフ」といって思いつくのは、羽賀研二とかマイコー富岡とかベッキーとか土屋アンナくらいだったので、「ほー。それだけハーフの子どもが増えたんだな、国際結婚が一般的になったんだなぁ」と実感したんだが、なんだかちょっと想像と違う。


彼ら、日本人離れしたルックスの恩恵を享受して、「いかにもガイジン」っぽく見えるのだが、仕草とか様子が日本人ぽく見慣れた感じで目に優しい。

それもそのはず、最近日本でウケているハーフタレントの多くは、「こんな濃いルックスなのに英語(外国語)が喋れません。むしろめちゃめちゃ日本語うまいです!」という、見た目と現実のギャップが一種のテンプレートのようなのだ。まぁ、その「ギャップ」だって、いかにも日本らしい偏見があって、一方的な思い込みなんだけどぬー。


外国語を喋らず日本語で育っているから、仕草もアクセントも喋り方も、日本人そのもの。他の日本人タレントも安心して絡むことができて、視聴者も安心して見ていられる、というワケで、安全パイが大好きな日本のバラエティなどで重宝されているようだ。

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