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ワンオペ育児

男性育休取ったはいいが妻との温度差が露呈 ――「レベルの高い子育てを目指す妻」と「育休を取って満足する夫」


いっこうに広まらない男性育休。とうとう厚生労働省は事業主に対し、働き手へ取得を個別に働きかけることを法律で義務付ける方針を固めた。また、男性「産休」も新設されるということで、男性の育児参加に追い風が吹いているようにみえる。

では、実際の現状はどうだろう。夫婦の考えをまとめた資料をちょっと紐解いてみたい。

男性の育休取得に関するアンケート調査
https://univ.curama.jp/7033/
※「くらしのマーケット」調べ

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40歳、母子で自己肯定感を高めるには? ――余裕がないとそこまで回らねえよ、夏

とても個人的なことですが、もうすぐ40歳になります。
節目の年にやりたくなるのは、「振り返り」と「これからの構想(ビジョン)」と相場が決まっていて、行き着いたのは「わたしの自己肯定感、ダダ下がり」という事実。
ということで、このすり減った自己肯定感の原因を振り返り、満たす方法を探りたい。

■自己肯定感ってなあに?


自己肯定感とは、読んで字のごとく、自分を肯定する力。「私はいるだけで価値がある」と前向きに肝が据わっている状態だ。人生をサバイブする上で、いま最もみんなが欲しがる最強アイテムといっても過言ではない。

なにせ、自己肯定感があれば!勉強、恋愛、仕事、人間関係が、すべてうまくいくらしい!ほんのりスピリチュアルを香らせつつ、子育て、教育、ビジネスでも大人気。裏返せば、みなさん病み気味で、何かを見失い気味ってことなんでしょう。

「ほんとかな~」と疑い半分、「とりあえずゲットしとけ~」が半分。ここから先はバラ色の人生が待っているかもしれない。


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「心の余裕」は金で買えるか? ――家事代行で1週間分のごはんを作ってもらったら……

いきなり結論からいうと、2時間半で以下13品を作っていただき、心の余裕もガッツリ買えました!


▼13品の内訳
*鶏肉と大根の煮物
*かぼちゃと厚揚げの煮物
*もやしとモロッコいんげんの味噌汁
*豚ロースのガーリック焼き
*鶏肉の照り焼き
*大根皮のきんぴら
*麻婆豆腐
*たらのムニエル
*あじの南蛮漬け
*鶏肉と野菜のトマト煮
*ズッキーニの肉詰め
*もやしとキクラゲの玉子炒め
*大根ステーキ


■家事、育児、仕事を同時にやる分身の術


日本で家事代行文化が根付かないのは、他人を家にあげることに抵抗があるからだと言われている。
私はそれに加え、妻や母として「負けた気がする」と感じてしまうこと、自分がやればタダなのに、お金を払って人を使うことに気が引けるからだと思っている。

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私は鳥になりたい

子どものころ、鳥のように大空を羽ばたいて飛んでみたいとよく思ったものだ。
母となった今も、鳥にあこがれることには変わりない。
しかしそのあこがれには、「空を飛びたい」以外の気持ちも加わっている。鳥は私が渇望する、結婚・子育ての理想を体現しているように思えるからだ。


少し前、さまざまな動物の家族の形態や子育て方法について調べる機会があった。進化とともに生物の繁殖の戦略はどう変わっていくのか、子育てはどのように行っていくのか。
調べてみて実感したのは、

「やっぱり鳥類最高!」

ということである。

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ワンオペ妻から抜け出せ!? “理想の家族”妄想録

数ヵ月前、映画『万引き家族』を見て血縁とはなんなのかと考え、先日は樹木希林さんの訃報に接して独特の結婚生活に思いをはせたからだろうか。「生きやすい結婚や家族のかたちとは何ぞや?」「家族って何ぞや?」という壮大な疑問が、くすぶっている。


その動機から、結婚(家族)についての隠れた気持ちを探る「結婚インサイト」という企画を自主的に始めている。現在15人ほどの未婚/既婚/子あり/子なしの方たちにインタビューをさせていただき、結婚観や家族観を浮き彫りにしている最中だ。みな似て非なるインサイトを持っているので、とても興味深い。

人の数だけ夫婦や家族の考え方があるので、皆が望む単一の理想形というものは存在しないのだろう。だが今現在、私と周りのママ友が直面している「夫帰らず、妻ワンオペ」状態が、理想に近いかといえば……どうなのよ?

では、どんな結婚/家族生活のかたちが良いのだろう?
先に断っておくと正解はまだ分からない。ただ妄想半分、私の独断と偏見で上位にランクインした生活のかたちをログしておく。

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39歳での二人目妊娠レポート【後編】

今年の4月中旬に第二子である男の子を出産した。妊娠中・出産時には特に大きなトラブルはなく、母子ともに健康。ありがたい限りである。

この妊娠については、以前、「39歳での二人目妊娠レポート【前編】」という形でレポートを書いた。無事出産が終わったこともあり、妊婦後半についても思ったことや感じたことなどをレポートしていこうと思う。



■2人目妊娠はあっという間


1人目妊娠時と2人目妊娠時の大きな違いというのは、2人目妊娠のときには上の子の世話をしなければいけないということである。

1人目妊娠時の妊娠後期はとにかく暇だった。どんどん行動範囲が狭くなるので、できることも限られる。結局、読書したり子どもの服を縫ったりしたけれど、それでも暇だったので、「これじゃ禁固刑だよ!」と頭がおかしくなりそうだったのを覚えている。

ところが、2人目の妊娠時はさほど暇ではないのだ。上の子が自宅にいる時間は育児をしなければいけないし、上の子が保育園に通っている時間は、保活やお古の整理など、やるべきことがわりと多い。だから、あまり退屈せずに過ごせるのである。

というわけで、2人目妊娠はあっという間。つわりはあんなに長く感じたのに、安定期に入ったあとの速さと言ったらもう、走馬灯のようである。気が付いたら臨月に突入なのであった。

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なぜ、母親と父親で子どもの態度は豹変するのか

何年か子育てをしてきて、「母親+子ども」の時と「父親+子ども」の時とでは、どうやら子どもの態度が違うようだ……と感じている親御さんはいるだろうか。

私は、夫から話を聞く限り、「父親+子ども」セットの方が、生活をすんなり回しているように感じており、このたびママ友から、「私の時のほうが、明らかに大変」だという証言が取れたので、私事だが公開する。

「やっぱりそうだった!」というスッキリ感と、「しかしなぜ?!」というモヤモヤ感。子どもに振り回される心身ともに、げっそり感を味わっている。今回はそこを考えてみたい。


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「子どもができたら妻には家にいてほしい」と断言する20代男性に、母になった私が思うこと

「子どもができたら妻には家にいてほしいので……。」
「自分の子どものことをよく知らない保育士に育てられたくないって思っていて。」
「僕はお母さんが家にいてめちゃくちゃよかったので、母親が家をしっかり見ていてほしいです。」
「子どもがある程度の年齢になるまではつきっきりでいてほしい。矛盾ですけど、奥さんには好きなことをやって輝いてほしい。でも家にはいてほしいです。」

こんな発言を聞いて、どんなことを思うだろうか。実はこれ、昨年末に朝日新聞DIALOGに掲載された「男子のホンネ座談会」から抜粋した、20代前半男性のリアルな発言だ。

おそらくこの引用部分だけでげんなりしたり怒りたくなった人もいると思うのだけれど、できればこのコラムを読んだ後にでも、前後編、なるべくフラットな気持ちで読んでみて欲しい。

「男子のホンネ座談会」【前編】
http://www.asahi.com/dialog/articles/00003/00001/
「男子のホンネ座談会」【後編】
http://www.asahi.com/dialog/articles/00003/00002/

■「育児と家事は女性の役割&責任」がこうも根強いとは!!


これが50代60代の男性の発言なら「世代がね……」と思えるけれど、これは大学生を含む20代の男性。正直に言えば私も一瞬かなり面食らった。「育児と家事は基本的には女性の役割」という大前提がちっとも過去のものになっていなくて、こうも「若い人たち」の頭の中にがっちり入っているとは……。

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【新刊情報】「ふたりは同時に親になる」 ――産後ママのモヤモヤを言語化したMAMApicksファン待望の一冊

はじめに、このイラストをご覧ください。産後のママとパパの状態を示したものです。


崖から落ちそうな危機的状況なのに、「がんばれー!」と無邪気に応援するパパと、「自分でどうにかすべきなんだろうな……」と自問自答しているママ、という最初のフェーズが左側。それを放置した結果、まだ崖から落ちそうな状態のまま、「自覚してよ!」とイラつき怒り攻撃するママと、「だって俺は仕事なんだよ!」と防戦するパパというフェーズが右側の状態。

もう、とりあえず、応援とか我慢とか攻撃とか防御とかしなくていいから、いますぐママは「落ちるー!助けてー!」と叫んで欲しいし、パパは「ヤバイ!」と荷物を放り出して手をガシッとつかんでほしいのに……。

こんなイラストが登場する、産後を乗り越えるパパとママのための本が出ました。


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【ドラマレビュー】『渡る世間は鬼ばかり』最新特別編に垣間見たせつなさ

この夏はドラマを一切見られなかったので、10月からのクールは何を見ようと早々に調べていたところ、今年もあのドラマのスペシャルが放送されることが判明し、「鬼が帰ってくるよ!!」とドラマ好きの友人に即報告したのは一ヵ月ほど前だったろうか。

――そう、TBS系ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』、通称「渡鬼」だ。

脚本・橋田壽賀子、プロデューサー・石井ふく子コンビによる本ドラマ、1990年に初回シリーズがスタートし、そこから全10シリーズ、通算放送回数500回を超える超ご長寿ドラマシリーズだ。

2011年の連ドラシリーズ終了後も、1~2年に一度のペースでスペシャル放送として帰ってきているので、ドラマは見たことがなくとも、タイトルや出演者くらいは知っている、という人も多いのではないかと思う。

まったく見たことがない人のために簡潔に説明すると、「岡倉大吉・節子夫婦と、5人の娘たち(弥生、五月、文子、葉子、長子)が、それぞれの嫁ぎ先で繰り広げる愛憎渦巻く人間模様」という感じ。

「渡る世間に鬼はいない」をもじったタイトルから分かるように、渡鬼の見どころといえば、とにかく家族を巡る人間関係の面倒くささだ。


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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
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