MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

保護者会

「名前をなくした女神」的文化はママ友関係をうまくやるための知恵である

かつて『名前をなくした女神』というドラマがあった。ママ友関係のドロドロを描いたドラマで、「名前をなくした女神」とはすなわち、「母親という生き物」のことである。
それまで、〇〇さんという名前で呼ばれていたのが、子どもを産んだとたんに「●●ちゃん(子どもの名前)ママ」と呼ばれるようになるから、「名前をなくす」のだ。


私が初めて出産し、退院後初めての健診に行ったときのこと。
小児科の診察の順番待ちをし、いざ子どもの順番が回ってきたとき、子どもの名前を呼ばれて「お、おぅ…」とうろたえた。それは、「この健診の予約から付き添いまですべて私がやっているのに、呼ばれるのは意志表示もろくにできない新生児なのか」と思ったからである。

でも、それは当然だ。診察を受けるのはその新生児なわけなのだから。これについては、その後予防接種や健診、体調不良などで小児科へ足しげく通い始めることで慣れていった。

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小学校がやってくる! 悩める年長親のつれづれ

「私、仕事やめようかと思うんだよねー。“小1の壁”が越えられる気がしないわ、マジで!」

ランドセルの話をしていた時期だから、6月ごろだっただろうか。年長児を持つ友人が仕事を辞めると言い出した。

「どうするの、仕事続けるの?」ときかれたのだが、こちらは金銭的に辞める選択肢もなく……。

筆者の居住区では、学校選択制がとられている。都内だけを見ても半分以上の区がなんらかの学校選択制を実施しているそうだ。

6月ごろ、第1回の学校説明会が行われた。ちょうどランドセル商戦がスタートする時期なのは、一部の義務教育学校(公立の小中一貫校)ではランドセルの色に指定があるため、ちょうどいいタイミングなのだろう。

そして2度目の学校説明会が、9月から10月に行われる。選択制ではない地域でも、11月には就学時健診があり、翌年2月には新入生保護者会がある。


ボーっとしているうちに、どんどん小学校に攻め込まれてくるようなスピード感である。それでいて卒園の準備もある。年長親の下半期は、実に忙しい。

そして、区から郵送されてきたスケジュールを確認すると、ほとんどのイベントが平日昼間に発生していた。私は夫に問う。

「ねえ、これ、全部私が参加するのかな? 全部平日だけど?」

……秋の説明会は夫が行くことになった。

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母たちの序列 ~子どもの学年・月齢、育児人数、そして母親の生まれ年と~

桜が満開の3月末、年度が変わる。子どもたちの学年が上がる。新しい園や学校に入る。
そして、母たちの学年も、上がる。

子どもの学年/月齢による序列


例えば幼稚園。なぜか年長組→年中組→年少組のお母さん……と、見えない上下関係がある。あからさまにそれを盾にするような人はまれで、たいていは下の学年の遠慮気味なアプローチ、という形で現れる。役員や係で一緒に園の仕事をするともっとそれがはっきりしがちだ。


0才児の母の場合はさらに細分化され、これが生後○ヵ月という単位で発生したりもする。「えー、10ヵ月ですか! すごーいもうこんなことできるんだ。うちはまだ5ヵ月で。先輩ですねぇー」なんて具合に。

3ヵ月検診や離乳食講習会で知り合って、同じ月齢同士で親しくなることも多いし、そもそもこの時期の母親は月齢にとても敏感だ。2才頃にそろそろ学年の区切りを意識するようになるまでは、月齢が学年のような役割になることすらある。

たしかに、子どもの年齢が違えば育児のキャリアは違う。園に入っていれば、その園の行事や内部事情への詳しさは違う。そういう意味で、まぁ、差があると言えばあるわけだ。

母たちはこうして、自分の実年齢を超えた次元の序列に遭遇し始める。続きを読む

保育園・保護者会あるある

早いもので息子(2歳)の通う保育園では、3月中にもう進級式が行われ、大好きだったマドンナ先生が担任を外れるという、彼にとっては大変悲しい出来事が起きたのですが、しょげている息子を横目にそれを面白がっている母です。

新年度といえば、一発目にまず保護者会があるかと思います。
0歳児入園の方は入園説明会の際にすでに終わっているのではないかと思いますが、その後はだいたい「学期に1回」というペースで行われるはずです。

過去6回ほど参加した経験から「筆者は見た!保育園・保護者会あるある」をお届けしますので、まだこれから、という方は参考にしてみてください。
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「PTAの呪縛」親はなぜ役員をイヤがるのか

入学や進級で心弾む4月。しかし春の陽気に浮かれてはいられまい。子を学校に通わせている親であれば必ずある、年度始めの「保護者会=PTA役員、委員決め」が終わるまでは……。

もちろん、保育園時代にも父母会の役員決めはあった。だが保育園では親はみな労働者という同一の条件のもと、会議その他行事は土日開催が基本。何かあってもお互いさまという空気が漂っていた。

一方の小学校。長女が通うのは公立なので、「学区が同じ、地域の人」ということだけが共通項だ。昨年度は意外なほどすんなり決まり、胸をなでおろしたのだが、果たして今年度は……。
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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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新聞記者、アメリカ留学を経て、2010年第一子出産。育児、教育分野の取材を続ける。南アフリカで4年間の駐在を経て現在米国在住。

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フリーライター。二児(男児)の母だが、実家が近いのをいいことに母親仕事は手抜き気味。「サイゾーウーマン」等でも執筆。

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編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
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