MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

在宅勤務

働き方に対する考え方が大きく変わった産後からの日々

「〇〇につきましては、2016年9月末日をもって更新を終了することとなりました。」

そんなメールの文面とともに在宅のお仕事が一つ減ってしまった。


私は妊娠中に切迫流産の診断を受け、その月のうちにバタバタと働いていた会社を辞めた。当時はまだ妊娠2ヵ月になったばかりという頃。ギリギリまで働いて、出産早々に働き始めようという目論見はもろくも崩れ去った。

ただまあ、妊娠出産という喜ばしい出来事で、何よりもこのお腹の中の小さな命を大切にしなければならないと思っていたので、仕事を辞める決断をすることに迷いはなかった。

ところが、仕事を辞めたことに後悔の気持ちを持つのは産後半年ほどしたころだっただろうか。退職から1年以上経ち、育児はなんて孤独なものなのだと身も心も憔悴していた頃のことだ。

また働きたい、外の世界とつながりたい、子どもに振り回されない一人の時間がほしい、通勤電車にひとりで乗れる夫がうらやましい……。

それからさらに1年以上の時を経て、ようやく子連れ出勤可能な会社で働くことが決まった。「あり得ない」と思っていた働き方が現実のものとなって、私の働き方に対する考え方は大きく変わる。

続きを読む

主婦たちのプチ起業と産後の働き方

日本でも「クラウドソーシング」というものがスタートして数年経つ。
英語での本来の意味とはやや異なるようだが、現在では「WEBを使って不特定多数向けに案件を提示し、応募者の中からクライアントが決めた人に発注する新しい雇用形式」として使われている単語だ。
そんなクラウドソーシング界隈がにぎやかな昨今、このようなブログが話題になった。

プチ起業、ママ起業が、非正規雇用の問題とつながっているということ
http://ameblo.jp/juno-career/entry-11947092241.html

キャリアコンサルタントの立場としては思い切ったエントリーと思われるが、非常に的確な指摘であると感心したので、この件を少し掘り下げてみたい。



続きを読む

【米国発】オンライン在宅勤務「テレコミュート」導入企業が7年間で約8割増

先日、息子が通っているプリスクールで「父の日ランチ」が開催された。5月にあった「母の日ランチ」には、日本に一時帰国していて参加できなかったため、これにはすぐに「出席」と返事をした。

とは言え、「父の日ランチ」は午前11時15分からお昼12時30分まで。出張や絶対にはずせない会議とかビジネスランチがあれば出席は無理だし、会社によっては平日の昼間にお父さんが私用で社外に出るのはそうないことかもしれない。

しかし、ここはアメリカ、それもシアトル。夫の会社も、「そりゃいいね、楽しんできてくれ」とのことだったし、息子のクラスのお父さんたちも同様らしく、送っていった時に見てみると、たくさんのお父さんが教室の入口に立っていた。

こういうお父さんを日本では「イクメン」とか「育児に積極的に参加しているお父さん」とか言うのかもしれない。が、そもそもこういうランチが平日の昼に開催されるということが、お父さんの参加がいたって普通らしいことを物語っている。


続きを読む

【コラム】子どもを看ながら在宅勤務は難しくないことなのか?

在宅勤務規制、緩和へ 育休取得を促進 自民、参院選公約に(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130506/stt13050608060000-n1.htm

昨日こんなニュースを読んだ。一読して、ふぅん「規制緩和」か、まあ現状よりも改善の一歩と評価することは可能だろうなと思い流そうと思った。が、引っかかった。何か、引っかかった。

どこに引っかかったんだ?

もう1回読んだ。
結局、3回読んで、分かった。

キラーセンテンスはここだ。

<育休中でも、1日数時間の在宅勤務をこなすことは難しくない。>

「育休中でも、1日数時間の在宅勤務をこなすことは難しくない。」

……なるほど。

<難しくない。>

なるほど。


どうやら、現政権は、子どもを看ながらの「在宅労働」がどういうものかまったく分かってないし、これからも分かるつもりがないらしいことが分かった。おそらくこの記事の書き手の人も、分かってないだろうことも、分かった。

ここに、「0歳から3歳までの子どもを看ながら1日数時間の在宅勤務」という行為を、「日常的に」やったことがある人間が関っていないことに疑いはない。そもそも育児自体、やったことのある人間が関っていたかどうかすらあやしい。

以上かってに勘繰りした上で、以下暴言。

「お仕事、在宅なんだ。じゃあ子ども見ながらできるからいいネ♪」

このさらなるキラーワードに対する返歌を申し上げたいと思う。

続きを読む
フリーワード検索


MAMApicksソーシャルアカウント

最新記事
月別バックナンバー
執筆者一覧

MAMApicksって何?

編集長:深田洋介

学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

藤原千秋

おもに住宅、家事まわりを専門とするライター・アドバイザー。2001年よりAllAboutガイド。三女の母。

河崎環

教育・家族問題、世界の子育て文化、書籍評論等、多彩な執筆を続ける。家族とともに欧州2ヵ国の駐在経験。

江頭紀子

経営、人材、ISOなど産業界のトピックを中心に、子育て、食生活、町歩きなど のテーマで執筆。二女の母。

狩野さやか

ウェブデザイナー・ライター。技術書籍やICT教育関連の記事を中心に執筆。著著に『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』。

恩田和

新聞記者、アメリカ留学を経て、2010年第一子出産。育児、教育分野の取材を続ける。南アフリカで4年間の駐在を経て現在米国在住。

西澤千央

フリーライター。二児(男児)の母だが、実家が近いのをいいことに母親仕事は手抜き気味。「サイゾーウーマン」等でも執筆。

川口由美子

管理栄養士としてメーカー勤務の後、独立。現在は雑誌やWEBで活動。夫の転勤に伴い2004年よりアジアを転々と。二児の母。

ワシノミカ

フリーデザイナーとして活動後、TV各局のWEBセクションを転々とし、現在はWEBディレクターとして活動中。二児の母。

真貝友香

ソフトウェア開発、携帯向け音楽配信事業でのSE業務を経て、マーケティング業務に従事。現在は夫・2012年生まれの娘と都内在住。

大野拓未

米・シアトル在住。現地日本語情報サイトを運営し、取材コーディネート、リサーチなどを行う。家族は夫と2010年生まれの息子。

福井万里

大手SIerのSEから、東日本大震災を機に退職し、ライター活動を開始。2012年に結婚&長男を出産、その後シングルマザーに。

大塚玲子

編集者&ライター。編プロや出版社勤務経験後フリーに。結婚、離婚や子ども、家族をテーマにした仕事を数多く手がける。

加治佐志津

絵本と子育てをテーマに執筆。これまでに取材した絵本作家は100人超。家族は漫画家の夫と2013年生まれの息子。

西方夏子

フィンテック系企業に所属。ワーキングマザーとしてフリーランスと会社員の両方を経験。夫の海外赴任に帯同中、2012年ドイツで長女を出産。

森田亜矢子

コンサルティング会社、リクルートを経て、第一子出産を機に退職。現在は食育・マザーズコーチング講師、ライターとして活動。

望月町子

子どもが1歳半になったころから“子連れ出勤”を開始、日々をブログ「1歳からの子連れ出勤」に綴る。夫と娘の3人暮らし。

斎藤貴美子

コピーライター。得意分野は美容。最近日本酒にハマり、主に飲んで勉強中。これからの家族旅行は酒蔵見学。二児の母。

今井明子

編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
ニュース配信中
livedoor
ameba
mixi