生後4ヵ月になる娘を連れて外に出ると、女性、とくに年配の方からよく声をかけられるようになった。出産してから一番の驚きと言ってもいいくらい頻繁に、駅で、スーパーで、コーヒー店で、道端で。
「何ヵ月?」「今日はお散歩日和だね」「私にも孫がいてね」
と、みな楽しそうに声をかけてくれる。
電車を待っているときに声をかけてくれたおばあさんは、娘をあやそうと歌まで歌ってくれたのだが、ニコニコする娘に、「僕、いいお顔だね~!」と話しかけた。
おばあさんは、娘を男の子だと思ったらしい。
たしかにその日の娘は、赤や緑、黄色などのカラフルなボーダー柄の洋服を着ていて、男の子っぽくも見える服装だったのだ。何せまだ髪の毛も多くないし、性差がハッキリしないのは当然のことだと思ったので、こんなこともあるよね、と受け止めていた。
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「何ヵ月?」「今日はお散歩日和だね」「私にも孫がいてね」
と、みな楽しそうに声をかけてくれる。
電車を待っているときに声をかけてくれたおばあさんは、娘をあやそうと歌まで歌ってくれたのだが、ニコニコする娘に、「僕、いいお顔だね~!」と話しかけた。
おばあさんは、娘を男の子だと思ったらしい。
たしかにその日の娘は、赤や緑、黄色などのカラフルなボーダー柄の洋服を着ていて、男の子っぽくも見える服装だったのだ。何せまだ髪の毛も多くないし、性差がハッキリしないのは当然のことだと思ったので、こんなこともあるよね、と受け止めていた。
