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母乳

【米国発】驚きの母乳売買サイト

先日、フェイスブック上で、友人のアメリカ人ジャーナリスト(近ごろ第二子を出産したばかり)のこんな投稿を見つけて、ちょっと驚いた。

「新生児を養子に迎えたばかりのこの幸せなカップルに、自分の母乳を提供できて光栄よ。赤ちゃん、私の母乳を飲んでご機嫌ですって」

満面の笑顔の彼女と、女性2人のカップルの3ショット写真が添えられている。どうやら彼女、同姓婚カップルが養子縁組した新生児に、余った母乳を無償提供したようだ。


昨年11月の大統領選挙と同日行われた住民投票で、アメリカのいくつかの州で同姓婚が合法化されたので、このカップルが同姓婚であることは驚くべきことではない。
何に驚いたって、彼女が「素晴らしいサイト」として紹介していた、”Only The Breast” (http://www.onlythebreast.com/)というこのサイト。その名の通り、“母乳オンリー”の売買サイトなのだ。
さすがアメリカ、こんなサイトが存在するとは……。続きを読む

母乳育児「できている」のは半数以下、雑誌では「乳活」特集も

ベネッセ「たまひよ」では、「母乳育児」についての調査を実施した。その結果によると、妊婦207人を対象に「産後は母乳で育てたいか」をきいたところ、じつに【97.6%が母乳育児を希望】していることがわかった一方で、産後~1歳11ヵ月までの母親301名を対象に「生後3ヵ月までの授乳状態」をきいた結果では、【完全母乳は44.2%】であることが明らかになった。

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断乳でもなく卒乳でもなく、FO乳(フェードアウト乳)

「欲しがる時に吸わせまくればオッパイは出る」

上の子の子育ての時、完全母乳になれなかった私に周りの母親たちが教えてくれた。

出産した病院の冊子には、こう書いてある。
「『泣いたらおっぱい』はやめて……
 泣くのは僕にとってただ1つの運動なんだ。
 必ず3時間はあけてのませてね」


産院の指示に従い、「3時間空け・片乳5分ずつ」キッチンタイマーで計りながら授乳をした。
それでは足りないと娘が騒ぐので、指導に従い少量のミルクを与える。
泣かせ続けることの辛さに、授乳回数とミルクの量をこっそり増やした。

1ヵ月検診で、「指導を守らないから完全母乳にならない」と産院に放り出された。
その後、周りの母親たちを見ながら、「産院の指導が悪かったせいだ、次は絶対に頻回授乳にして完全母乳にするんだ」と誓った。

4年後、次の子を別の産院で産んだ。
今度の病院は、「欲しがったら飲ませてね」といい、添い乳の仕方も教えてくれた。

今度こそ。
こんどこそ。
……あれ?

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【NY発】「赤ちゃんにとって母乳が第一!」運動、始まる

いよいよ来月、ニューヨーク市で、行政主導の母乳育児推奨運動「Latch On NYC」(※ラッチオンとは、おっぱいに吸いつくという意味)が始まる。

病院での粉ミルクのサンプル配布をやめさせて母乳育児の利点を広め、ニューヨーカーに母乳育児を推奨するこの運動、2002年の就任以来、禁煙や肥満対策など、市民の健康増進に取り組んできたブルームバーグ市長の肝入りで発案されたもの。

母子の健康に良いという理由で、今度は育児の方法にも介入しようとする市長の方針には、反発も出ている。


Latch On NYC initiative Hospital postersより
(http://www.nyc.gov/html/doh/html/ms/latchonnyc-hospital-posters.shtml)

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私のミルク戦争 ~「完母」は母親の矜持と自己満足?~

今月中旬のニューヨークタイムズに、The Milk Wars(ミルク戦争) というタイトルのオピニオン記事が掲載された。


ニューヨークを拠点に活躍するフリーライターが、娘を出産直後の病院で医師から「粉ミルクは悪だ」と母乳育児を強要された体験を基に、産休/育休が数週間しか取れないアメリカで完全母乳育児を続けることの難しさを訴え、母乳育児礼賛の昨今の風潮に異議を唱えたもの。
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みんなでおっぱいをあげる一斉授乳イベント!「ナースアウト」が8月8日に全国27地点で開催

母乳育児中の母親が集まり同時におっぱいをあげることで、社会にその重要性をアピールするイベント「ナースアウト」が、8月8日午前11時から1分間、開催される。

ちなみに「ナースアウト」とは、「Nurse(=授乳する)」「Out=(外で)」という英語の意味。元々は、母親が公共の場で母乳をあげないようにと注意されたことへの抗議として始まった活動であるという。

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赤ちゃんへのミルクの与え方がIQに影響する!?

「要求に応じて」と「スケジュールに沿って」で比較


3月19日付けのgoogle.comの記事によると、赤ちゃんの要求に応じてミルクをあげていた母親の子どもは後に高い知能指数を示し、学校での成績もよいという結果が報告された。この研究で、赤ちゃんのときに「要求に応じて」ミルクを飲んでいた8歳の子どもの結果は、「スケジュールに沿って」ミルクを飲んでいた子どもと比べると、4~5ポイント高かった。


エセックス大学とオックスフォード大学の研究者たちは母親を3つのタイプに分けて見てきた。4時間ごとなどスケジュールに応じてミルクを与えてきた母親、スケジュールに沿って与えたかったができなかった母親、赤ちゃんの要求に応じてミルクを与えてきた母親の3タイプである。続きを読む

母乳中の「頭のよくなる」栄養素が約20年で2割減!「赤ちゃんに届くDHA」サプリが登場

粉ミルクブランド「すこやか」「つよいこ」で知られるビーンスターク・スノーの研究によると、日本人の魚介類摂取量が年々減少していることもあり、2008年の母乳調査における母乳資質中のDHA量は、1989年調査結果よりも約2割も減少していることが明らかになった。

bonyu

魚介類に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は、体内では作ることができない必須脂肪酸のひとつであり、俗に言う「頭のよくなる」栄養素としても知られている。続きを読む
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