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父性

【映画レビュー】『ドラえもん のび太の宝島』が放つ父親への強烈なメッセージ

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この映画はすごい。込められたメッセージがダイレクトで強い。
「子どもがドラえもんをみたいっていうから、なんとなく一緒に来たんだぁ」というパパは注意した方がいい。胸を撃ち抜かれて、考えさせられるだろうから。

(※以下本文、ネタバレを含みますのでご注意ください)

■母子ではなく、父子にフォーカス


今回の「のび太の宝島」は、毎年ドラえもんの映画を見ている人からも評価が高いようだ。
私は近年のドラえもんをみていないのだが、「宝島」は現代社会への示唆に富みまくっていて、笑いあり、涙あり、友情あり、感動あり……そりゃ人気があるなと納得した。私が感じた今回の太い柱は「父子愛」である。

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「お父さんの葛藤に思いをはせた」らこうなった? 炎上CMをかってに編集しなおしてみた

牛乳石鹸のウェブCM動画がある意味で盛り上がっている。

俳優の新井浩文さん主演で、もともとは父の日に合わせて制作されたものだったが、なぜか2ヵ月経った今、大変な話題になってしまった。


新井浩文という俳優が大好きだ。
ちょっと何を考えているかわからない、飄々とした様子で悪事に手を染めるような、一緒にいたら絶対ダメになるに違いないのに好きになるような、あの感じがたまらない。

ところで、本題のウェブCM動画である。

ああ、よくある夫婦のすれ違いCMかなーと思っていたところ、最後で「ええええ?」と声が出た。

これはもしかして……視聴者にとても高度な宿題を突きつけているのではないか? そんな深読みもしたのだが。


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ママ会にパパも同席!「イクメン」がこの3年で変わってきた?

いわずもがな「イクメン」とは「育児するメンズ」、すなわち「育児している父親」のことを指している。

この言葉に対し、「イクメンと言って持ち上げているが、本来父親も育児すべきなので、その名称が存在すること自体おかしい」という意見もあるが、とりあえず話を進めたい。


何か新しいことをマスに伝える時は、「分かりやすい言葉」をスローガンとして掲げて認知してもらい、ざっくり同じ方角を向いてもらう、というやり方は有効だ。

2010年、少子化対策のために男性の育児参加・育休取得促進を目的とした「イクメンプロジェクト」が始まって7年、イクメンの認知率は確実に上がっているだろう(育休取得率は別として)。

それ以来、カジメン(=家事をするメンズ)、イクボス(=部下の育児を推奨する上司)などの派生語が生まれ、徐々に広がっているようだ。言葉自体は。

で、実際のところ、育児する父親は増えているのだろうか……?

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男性の“主体的な”育児参加にまつわる雑感


仲の良い男友だちのところに待望の赤ちゃんが誕生した。
付き合いが長い友人で、私にとっては弟のような存在なので、まるで親戚の赤ちゃんが誕生したような気分だ。

不要になった子育てグッズやサイズアウトした娘の服を譲ろうと、少し前に我が家まで来てもらったとき、「もう奥さんが里帰りしてしまうので、自分ひとりで保育園の見学に行くことになって、どういうところに着目したらよいのか教えてほしい」と尋ねられた。

早く子どもが欲しいという話もよく聞いていたし、そのぶん、保活や待機児童の問題にも関心があるようで、未知の世界だけに不安だとも漏らしていた。子どもが生まれる前からの保活についての是非はあるが、もはや都会で保育園に入れるためには当たり前となった感もある。

それでも、男親がこんなに主体的に動いている事例を、少なくとも自分の周囲で見たのは初めてで、「今も週一回くらいはリモートワークを試みている」「会社が推奨してくれているので自分も育休を取る」そして、「制度を利用するからには仕事のパフォーマンスも上げたい」と聞いたときは、彼の真面目な性格は前々から知っていたものの、「しっかりしてるなあ」と呆気に取られてしまった。

そんな彼を非常に頼もしいと思う一方で、そもそも育児に“主体的”だとか“前向き”って何なんだろうという気持ちにもなった。

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「父と娘の関係」実態調査、お父さんのことが「好き」な娘が8割超

エムティーアイが運営する女性向けサイト『ルナルナ』では、父と娘の関係について実態調査を行い、その結果を発表した。調査対象は『ルナルナ』『ルナルナLite』ユーザーであるすべての年代の女性7,344名。

調査ではまず、父親のことが好きか質問。「好き」の回答が60.1%、「大好き」の回答が19.6%と好意的な回答が約8割にのぼった。


父親のことが「嫌い」(14.6%)、大嫌い(5.7%)という回答は、年代別にみると反抗期の影響もあってか12~15歳の割合が多いが、全体として年代や同居の有無に関係なく、「好き」の回答が「嫌い」を大きく上回った。

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女性は自動的に母にはならない ――母も父も始まりは皆、育児の素人

週末、電車でベビーカーの赤ちゃん連れ単独行動のお父さんに遭遇した。
町中には、園や習い事の送迎をするお父さん、子ども乗せ自転車で疾走するお父さんもあふれ、そんな男性の姿は、もうすっかり珍しくなくなってきた。

その割に、まだまだ男性が育児を「参加する」とか「手伝う」とか、補助的な言葉で捉えがちなのはなんでだろう。もしかして、けっこう本気で「女性は妊娠・出産すれば自然に母になる」なんてことを信じていたりするんじゃないだろうか。

■「突然さ」は男女とも同じ


よく、男性は妊娠とか出産をしないから「父親の自覚」を持つ間がない、というけれど、女性だって自動的に母親の感覚を持てるわけでは決してない。

多くの男性がイメージするのは、女性は妊娠や出産を経て「母性本能」とやらがじわじわ出て、だんだん母親化して、子どもが生まれた時にはもう、赤ちゃんの扱い方も何でも自然にわかるようになっている、というストーリーかもしれない。

でも、現実の女性の身にはかなり違うことが起こっているのだ。


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「マタハラ」「パタハラ」「妊活」「保活」……用語の氾濫と情報整理の必要性

つい先日のこと、『5時に夢中!』(※東京都のローカルテレビ局「TOKYO MX」の看板情報番組)を見ていたところ、番組内で夕刊紙「日刊ゲンダイ」の記事が紹介されていた。

ハラスメントもここまで…上司を無口に追い込む「パタハラ」って何?
http://gendai.net/articles/view/life/147858

以下、記事より引用。

―― パタハラとは、パタニティー・ハラスメントの略で、英語でパタニティー(Paternity)は「父性」の意味。つまりパタハラとは、男性が父性を発揮する権利や機会を職場の上司や同僚などが侵害することをいうようだ。


パタハラ。てっきりマタニティ・ハラスメントとパパを掛け合わせた造語かと勘違いしていた。世の中色んな名前を考える人がいるなあ、なんて思っていたところ、パタニティなる英単語があることに驚き。マタニティと対になる言葉のようだ。


でもちょっとパタハラって名前がよくない気がする。
パタハラ、と聞いても連想するのは、パタリロ、パタパタママ、あとX JAPANのPATA……ちょっと響きがポップすぎるというか、キャッチーすぎるというか、いまひとつ真剣味に欠けるように感じる。「○○ハラ」という言葉が蔓延しすぎなせいだろうか?

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