
「メンタルリープ」とは、赤ちゃんの脳が急成長して、百数十億あると言われる神経細胞同士が情報伝達するために形成する神経回路が変化する現象です。
もっとわかりやすい言い方をすると、赤ちゃんに見えている世界が急変する現象です。科学的研究によって、この「メンタルリープ」はすべての赤ちゃんに起こり、それは新たな知能の発達に欠かせない難しい発達段階であり、「メンタルリープ」への反応の仕方はそれぞれの赤ちゃんによって大きく違うことが明らかになっています。
「メンタルリープ」に反応して起こる赤ちゃんの態度の変化が、知能の成長以外の要素によって激しくなることもあります。例えば、「メンタルリープ」の時期に病気や歯の生え始めが重なると負荷が増して、お子さんのぐずりはさらにひどくなるでしょう。
また、知能の成長期に伴う変化にどれだけ苦悩するかは、赤ちゃんのタイプによるところが大きいことも考慮してあげる必要があります。世界的ベストセラー育児書『不思議な週齢ワンダーウィーク』の著者であるF.プローイュ博士の研究によると、神経質な赤ちゃんの方が、大らかでおとなしいタイプの赤ちゃんより「メンタルリープ」に対するリアクションが大きいそうです。
また親や家族のストレス、引っ越し、妹や弟の誕生などの外的要因によって、お子さんが「メンタルリープ」に入ったことに気づいてあげにくくなるケースがあります。またF.プローイュ博士によると、「メンタルリープ」に伴うストレスに加えて、親の気が散ってあまり手を焼いてもらえなくなると、赤ちゃんの「エンエン、イライラ、ベッタリ」が激しくなるケースがあります。
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