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発達心理

【海外HOTワード】「メンタルリープ」で赤ちゃんの身に起こること


「メンタルリープ」とは、赤ちゃんの脳が急成長して、百数十億あると言われる神経細胞同士が情報伝達するために形成する神経回路が変化する現象です。

もっとわかりやすい言い方をすると、赤ちゃんに見えている世界が急変する現象です。科学的研究によって、この「メンタルリープ」はすべての赤ちゃんに起こり、それは新たな知能の発達に欠かせない難しい発達段階であり、「メンタルリープ」への反応の仕方はそれぞれの赤ちゃんによって大きく違うことが明らかになっています。

「メンタルリープ」に反応して起こる赤ちゃんの態度の変化が、知能の成長以外の要素によって激しくなることもあります。例えば、「メンタルリープ」の時期に病気や歯の生え始めが重なると負荷が増して、お子さんのぐずりはさらにひどくなるでしょう。

また、知能の成長期に伴う変化にどれだけ苦悩するかは、赤ちゃんのタイプによるところが大きいことも考慮してあげる必要があります。世界的ベストセラー育児書『不思議な週齢ワンダーウィーク』の著者であるF.プローイュ博士の研究によると、神経質な赤ちゃんの方が、大らかでおとなしいタイプの赤ちゃんより「メンタルリープ」に対するリアクションが大きいそうです。

また親や家族のストレス、引っ越し、妹や弟の誕生などの外的要因によって、お子さんが「メンタルリープ」に入ったことに気づいてあげにくくなるケースがあります。またF.プローイュ博士によると、「メンタルリープ」に伴うストレスに加えて、親の気が散ってあまり手を焼いてもらえなくなると、赤ちゃんの「エンエン、イライラ、ベッタリ」が激しくなるケースがあります。

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【海外HOTワード】「メンタルリープ」 ――赤ちゃんのぐずりの真実と知能の発達

■赤ちゃんが泣き止まなくなる「不思議な週齢」


赤ちゃんを見て、「一体この子の頭の中で何が起こっているんだろう?」と気になったことはありませんか。あるいは「いつもは気立ての良い子なのに、急に気難しくなったり、手がかかるようになるのはなぜ?」「……かと思ったら急に昨日までできなかったことをやり始めてどうしたんだろう?」と理解に苦しむことはありませんか。

最近の研究によって、赤ちゃんには生後20ヵ月間に、普段より手がかかる(ぐずりやすくなる)ようになる不思議な週齢が10回あることが明らかになりました。さらに、この10回のぐずり期の時期に、赤ちゃんの知能が飛躍的に発達することもわかってきて、そういう意味でもこの時期は「不思議な週齢」というわけです。

■赤ちゃんが「不思議な週齢」に入るのはいつ?


オランダのF.プローイュ博士は、35年間にわたって赤ちゃんと母親の親子関係について研究してきました。たくさんの親子の個人データや動画を客観的に観察して、赤ちゃんが気難しくなったと母親たちから報告を受けた週齢をまとめました。また、これらの不思議な週齢には、決まってエンエン、イライラ、ベッタリという三大オノマトペが現れることを突き止めたのです。


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親のマイナスな感情を子どもに伝えるということ

児童精神科医の講演で、興味深い話を聞いた。

「幼児は自分の感情の伝え方がわからない。マイナスな感情を癇癪やモノを投げたりして表現する。怒りや辛いなどの感情も普通に抱く感情。それを行動ではなく、言葉で伝えられるようになることが必要です。それには、親が普段からマイナスな感情も言葉で表現して見本をみせることが大事です。」

最後の一節が引っかかった。


言葉が未熟な幼児は、親が感情を代わりに表現してあげると、「この気持ちは、こういう言葉で表すのか」と学習する。言葉をオウム返しで習得中の2歳の息子をみていると、マイナスな感情を言葉で代弁して共感してあげるのが大事というのはわかる。

でも、ここでは、親自身のマイナスな感情を冷静に言葉にして伝えるとよい、との話だった。

なぜ、引っかかったのか?
それは、母親像に自らの辛さや怒りなどを表現しないイメージがあるからだ。

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