妻の病気の9割は夫がつくる 医師が教える「夫源病」の治し方』(石蔵 文信 著/マキノ出版)、何とも衝撃的なタイトルだ。
著者の石蔵氏は、大阪市内の病院で全国でも珍しい「男性更年期外来」を開設し、夫婦同伴の治療を行うなかで、患者本人だけでなく、その妻も同じように深刻な体調不良に苦しむケースが多いことに気づく。

その症状は、頭痛、めまい、耳鳴り、不眠など、これまで「更年期障害」とされてきたものばかりだ。そこで、妻の夫に対する不満を聞くカウンセリングを行ったところ、多くの女性の症状が改善されたという。

夫の何気ない言動や夫の存在に対する不満がストレスとなり、妻の心身に不調をきたす。このように、夫との関係が引き起こすストレス性の症状を、石蔵氏は「夫源病(ふげんびょう)」と名づけ、その対策に力を入れている。

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