世界中から注目されるアメリカの大統領候補の討論会がようやくすべて終了し、投票日まで2週間を切った。

シアトル在住で日本国籍の私にはアメリカの選挙権はないので、「単に見聞きしたことで騒いでいる外国人」と言われるかもしれないが(それなら世界中のアメリカ人以外はみんなそうなるのだが)、アメリカで育児をする親にとって、選挙は非常に身近なものとなる。

米国心理学会が行った調査によると、今回の選挙で「ややストレスを感じる」「かなりのストレスを感じる」と回答しているアメリカ人が52%になったというのだ。
http://www.huffingtonpost.com/entry/how-to-manage-election-stress_us_57ffa468e4b0e8c198a672d4

そのストレスの原因は、人それぞれいろいろあるだろうが、今回においては人間の基本的な部分で足元をすくわれるような発言があることがひとつかもしれない。


「アメリカの大統領になりたいという人物が、こんな程度でいいのか?」「子どもに真似してもらいたくない」とあきれさせられる、大統領としての品位がまったく感じられない人格を露呈させた発言、勝手に疑惑を作りだしては不安をあおる手腕、そしてそれに「Yeah!」と歓呼の声をあげる支持者の姿には、シアトルの自分の普段の生活では見ない異様な恐ろしさを感じるのだ。

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