「そろそろ次の子どもがほしい……。一人目はすぐにできたのに、どうして次の子はなかなかできないの?」そう悩んでいる人々は決して少なくないはずだ。


二人目不妊は決して珍しくはない。パートナーが代わった場合を除けば、一人目の時よりも男女ともに年齢が上がっているため、どうしても妊娠する確率が下がるからだ。現在、不妊症の定義は、「妊娠を希望し、ある一定期間(※1年間が目安)避妊することなく性行為を継続的に行っているのに、妊娠しない」ことをいう。

もし、子どもを真剣にほしいと思うのであれば、病院で検査を受け、必要に応じて不妊治療を行うことが妊娠への近道となる。しかし、それは女性だけではなく、男性も同様だ。なぜなら、世界保健機構(WHO)の調査により、不妊の原因の約50%は男性側にもあることがわかっているからだ。

では、男性不妊とは、いったいどのような状態のことをいうのか。順天堂大学医学部付属浦安病院泌尿器科教授であり、メンズヘルスクリニック東京でも不妊治療を担当している、辻村晃先生にお話を伺った。

続きを読む