我が家の小学生が夏休みに入った。夏休み、母親として何が辛いといって、その小学生の昼飯作りに尽きる。給食という制度の有り難味に心から平伏したくなる瞬間が毎昼のように訪れる。いつもなら夕飯だけに頭を悩ませればよかったものが昼飯まで……ハッキリ、重圧だ。

だいたい中年真っ盛りな母親のヤワな胃腸に対し、成長期まっただ中にある小学生女子の食欲はあまりにも容赦ない。昨年(小学3年生)までは学童にお世話になっていたものだが、そのとき持参させていたお弁当からしてもう、過日の園児弁当の面影は無い。見た目も量もがっつりを所望、量的には既に父親に持たせる弁当を凌駕していた。
その点でいえば今年は、お弁当じゃないだけ手間からしたらマシである。諸般の事情で「作れなかった」場合にもリカバリが効く。実際、母親の体調が思わしくないとなれば子はあっさりお使いを申し出てくれる。しかし買って来られる量と金額のことを思うと、母はムクリと起きあがらざるを得ない。
まあどっちにしても、「お腹いっぱい食べたいのー!」と所望されること自体、どうも親にとってかなりなプレッシャーとなっていることに、最近になって気づいた。果たしてこの「おなか一杯にさせて!」という、要求の持つ圧力……この根源に思いを馳せるだに、間違いなく「授乳」のあの頃にまで遡ることができる……気がするのである。続きを読む

だいたい中年真っ盛りな母親のヤワな胃腸に対し、成長期まっただ中にある小学生女子の食欲はあまりにも容赦ない。昨年(小学3年生)までは学童にお世話になっていたものだが、そのとき持参させていたお弁当からしてもう、過日の園児弁当の面影は無い。見た目も量もがっつりを所望、量的には既に父親に持たせる弁当を凌駕していた。
その点でいえば今年は、お弁当じゃないだけ手間からしたらマシである。諸般の事情で「作れなかった」場合にもリカバリが効く。実際、母親の体調が思わしくないとなれば子はあっさりお使いを申し出てくれる。しかし買って来られる量と金額のことを思うと、母はムクリと起きあがらざるを得ない。
まあどっちにしても、「お腹いっぱい食べたいのー!」と所望されること自体、どうも親にとってかなりなプレッシャーとなっていることに、最近になって気づいた。果たしてこの「おなか一杯にさせて!」という、要求の持つ圧力……この根源に思いを馳せるだに、間違いなく「授乳」のあの頃にまで遡ることができる……気がするのである。続きを読む