MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

絵本

「100円の絵本だから、破れても壊れてもいい」が生み出す、親の心の余裕―― DAISO 赤ちゃん向け絵本がウケる理由

皆さんは、100円ショップのDAISOから、赤ちゃん絵本が出ているってご存じでした? 「DAISO お子様向け書籍」が、子育て中のママ・パパの投票で選ばれる「第13回マザーズセレクション大賞2021」を受賞したと聞いて売り場に行くと、あるわあるわ。「0.1.2さい あかちゃんえほん」シリーズなどは、角を丸くしたボードブックで、オノマトペを効果的に使い、食べ物や動物を親しみやすい絵で表現…。「こんな知育絵本、100円でできるはずがない!」と鼻息荒く、出版元の大創出版の西田大社長にお話を伺ってきました。



続きを読む

世界各地で人気の科学読み物「子どもの?に答える」シリーズ日本語版が発売開始

三省堂は、イギリスIvy Press社刊行の児童向け科学読み物、「世界の子どもの?に答える 30秒でわかる」シリーズの日本語版として、「宇宙」「地球」「発明」「人体」の4冊の発売を開始した。価格は1冊あたり1,400円(税別)


続きを読む

『だるまさんが』ヒットの理由を探る ―― だるまさんシリーズ担当編集者インタビュー【今どき絵本作家レコメンズ番外編】

「これぞ次世代の名作!」と思えるような素晴らしい絵本を紹介すべく、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、「今どき絵本作家レコメンズ」。

今回は番外編として、かがくいひろしさんの担当編集者だったブロンズ新社の沖本敦子さんへのインタビューをお届けする。『だるまさんが』出版からわずか8年で累計436万部を突破した「だるまさん」シリーズ。異例の大ヒットの理由とは?

▼関連アーカイブ
【今どき絵本作家レコメンズ】かがくいひろしさん ――遅咲きと急逝の間に散りばめられた珠玉の作品
http://mamapicks.jp/archives/52171597.html


だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)

作・かがくいひろし(ブロンズ新社)


続きを読む

絵本作家・五味太郎さんのすべてを収録!『五味太郎 絵本図録』が発売

『きんぎょが にげた』『さる・るるる』などの代表作で知られる、当代随一の人気絵本作家・五味太郎さんによる、自身の創作の秘密を詰め込んだ一冊『五味太郎 絵本図録』(青幻舎)が発売された。


豊かで鮮やかな色彩、普遍的なテーマ、洗練されたユーモアが特徴的な五味太郎さんの著作は、1973年のデビューからこれまでに350冊を超え、海外でも100数種類の本が翻訳され、国籍や年齢、性別を超えて愛されている。

続きを読む

【書評】『ルビィのぼうけん』 ――「プログラミング思考」に真正面から取り組んだ意欲的な絵本

子ども向けプログラミングが注目され、「習い事」としてのスクールもこの1年で目立って増えてきました。2016年4月19日には、文部科学省が小学校でのプログラミング教育必修化を検討するとの発表があり、2020年度からの実施を目指して動き始めています。

さて、とはいえ、プログラミング教育っていったい何をやったらいいのでしょうか。

パソコン上でやるScratchなどの子ども向けプログラミングツールでどんどんプログラムを組んだり、組んだプログラムでロボットを動かしてみることなどをやる教室は増えてきています。

そんな実技と作業の積み重ねに飛び込む前に、「プログラミングならではの“ものの考え方”」を、もっと何か他の方法で体感できないものでしょうか? うんと自然な入門になりそうです。

とはいえ、肝心の「プログラミング的な思考」がどんなものなのか、プログラマーの頭の中がどうなっているか、なんて、ちっともピンとこないものです。

■プログラムコードの出てこないプログラミングの絵本


この「プログラマー的思考法」に真正面から取り組んだ、なんと「絵本」が出版されました。

LL
『ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング』
(リンダ・リウカス著・鳥井雪訳/翔泳社)


これは、コードもパソコンもロボットもいっさい出てこないプログラミングの「絵本」です。「プログラマー的思考法」の基本に注目して、それがどんなものなのかを自然と感じ身につけられるように設計されています。

続きを読む

食べ物の大切さをどう伝えるか? ――食物連鎖の絵本と「いただきます」に込められた真意

食物連鎖。生きていく上で避けては通れない世の常。我々もその連鎖の中で、肉や魚を食べて生きている。

「食べ物を粗末にしてはいけません。」

子どもにそう伝えた、もしくは成長とともに伝えていきたいと思っている人は少なくないはずだ。そうは言っても、やっとまともに食事が取れるようになってきた幼児を相手に、どうやって伝えていけばいいのだろうか。

そんなことを思っていたある日、食物連鎖が描かれた絵本に出会った。


福音館書店の月刊絵本「かがくのとも」で刊行された『イワシ むれで いきる さかな』(かがくのとも 2013年5月号/大片忠明作)である。

群れで生活するイワシが、他の生き物に食べられながらも生き続けていくようすが描かれている。食べたり食べられたりを、柔らかいタッチで世の必然として描いたこの絵本は、名著だと思った。

続きを読む

「仕事だから○○」で子どもをモヤモヤさせないために ――イメージの具現化と絵本

仕事。子どもにとって親の仕事ってなんだろう。

娘が成長し、少しずつ複雑な気持ちも抱くようになってきていると感じる今日この頃。保育園が遊ぶための場所ではなく、親が仕事をしている間、預かってくれるところだということも理解しつつある。

そうはいってもすでに3年目となる今の保育園は、本人にとってすっかり第二の我が家のようになり、遊びに行っている感覚だろう。

楽しいのはいいことだ。
だけど、娘には本当のことも知ってほしい。考え方はそれぞれだろうけど、個人的には親の仕事が乳幼児にとってマイナスばかりだとは思っていない。

むしろ、働くということ、社会の一員となることを肌で感じてもらうためには、自分が楽しく働いているのが一番だろう、と思うことすらある。

さて、言葉では自分が仕事をしていることを伝えていはいるが、娘にとってそれは、どのように映っているのだろうか。子どもの仕事は遊ぶこと、なんて言うくらいだから、もしかしたら、親だって遊んでいると思っているかもしれない。

「仕事」という言葉だけが一人歩きをし、時として彼女を悩みの底に突き落としているように感じたことがある。

続きを読む

絵本は育児の助っ人 ――親も子も絵本に助けられる

育児とは親子の超密接な時間であり、ときとしてものすごく煮詰まってしまうことがある。子どもが小さければなおさらだ。

魔の○歳児とはよく言ったもので、本当に悪魔に見えることすらある。こんなに愛おしい存在なのに、イラッとしてしまう自分にまた苛立ちが募り、こうなるともう悪循環しか生まない。

そんなとき、第三者の介入で、ことがスムーズに運ぶことがある。
母と子の対立を父親が仲裁するといった家族間のことだけではなく、ときには他人にも助けられる。道ばたで大泣きするわが子に苦戦していたところ、見知らぬおばあちゃんに声をかけられたらスッと立ち上がって笑顔になる、なんてこともある。

そうはいっても、第三者なんてつねにいるわけではない。そこで筆者は、<絵本>にその役割を担ってもらう術を見つけた。


続きを読む

『夢はどうしてかなわないの?』『命はどうしてたいせつなの?』 子どもの「こころ」を育てる絵本シリーズ

児童書出版社の汐文社は、児童向け絵本「こころのえ?ほん」シリーズの刊行を開始した。子どもたちにものごとの“本質”をとらえて“考えるこころ”を育んでもらいたい、との思いから出版に至った。著者は累計150万部突破のベストセラー、「楽しく学べる」シリーズ(高橋書店刊)の作家・大野正人氏、監修は東京未来大学こども心理学部長の出口保行教授。

今回のシリーズでは、【夢】【命】【お金】【恋】をテーマに深く掘り下げて、子どもたちが必ず直面する「心の壁」をどうやって乗り越えるのか、乗り越えるためにはどうすればいいのか、自分で考えてもらうことに主眼をおいているという。

まずは第1期となる2作品、『夢はどうしてかなわないの?』(絵・中川学)、『命はどうしてたいせつなの?』(絵・ハラアツシ)の発売が開始された。



続きを読む

かがくいひろしさん ――遅咲きと急逝の間に散りばめられた珠玉の作品【今どき絵本作家レコメンズ】

絵本業界は、ロングセラーばかりが売れる世界。書店の絵本コーナーには、20年も30年も前に出版された絵本がずらりと平積みされていたりする。

「私も子どもの頃、この絵本読んだなぁ」なんて懐かしい気持ちになって、昔ながらの絵本を手に取るのは無理もない。同じ絵本が世代を超えて愛されるというのもすばらしい。でも、でも……「これぞ次世代の名作!」と思えるようなすばらしい新作絵本が、息の長い名作の陰で埋もれてしまうのは、ひじょうにもったいない。

そんなわけで、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、題して「今どき絵本作家レコメンズ」。記念すべき第1回のレコメンド作家は、かがくいひろしさん。2005年、50歳で絵本作家デビューした遅咲きの絵本作家だ。

kagakui
『だるまさんが』

作・かがくいひろし(ブロンズ新社)
続きを読む
フリーワード検索


MAMApicksソーシャルアカウント

最新記事
月別バックナンバー
執筆者一覧

MAMApicksって何?

編集長:深田洋介

学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

藤原千秋

おもに住宅、家事まわりを専門とするライター・アドバイザー。2001年よりAllAboutガイド。三女の母。

河崎環

教育・家族問題、世界の子育て文化、書籍評論等、多彩な執筆を続ける。家族とともに欧州2ヵ国の駐在経験。

江頭紀子

経営、人材、ISOなど産業界のトピックを中心に、子育て、食生活、町歩きなど のテーマで執筆。二女の母。

狩野さやか

ウェブデザイナー・ライター。技術書籍やICT教育関連の記事を中心に執筆。著著に『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』。

恩田和

新聞記者、アメリカ留学を経て、2010年第一子出産。育児、教育分野の取材を続ける。南アフリカで4年間の駐在を経て現在米国在住。

西澤千央

フリーライター。二児(男児)の母だが、実家が近いのをいいことに母親仕事は手抜き気味。「サイゾーウーマン」等でも執筆。

川口由美子

管理栄養士としてメーカー勤務の後、独立。現在は雑誌やWEBで活動。夫の転勤に伴い2004年よりアジアを転々と。二児の母。

ワシノミカ

フリーデザイナーとして活動後、TV各局のWEBセクションを転々とし、現在はWEBディレクターとして活動中。二児の母。

真貝友香

ソフトウェア開発、携帯向け音楽配信事業でのSE業務を経て、マーケティング業務に従事。現在は夫・2012年生まれの娘と都内在住。

大野拓未

米・シアトル在住。現地日本語情報サイトを運営し、取材コーディネート、リサーチなどを行う。家族は夫と2010年生まれの息子。

福井万里

大手SIerのSEから、東日本大震災を機に退職し、ライター活動を開始。2012年に結婚&長男を出産、その後シングルマザーに。

大塚玲子

編集者&ライター。編プロや出版社勤務経験後フリーに。結婚、離婚や子ども、家族をテーマにした仕事を数多く手がける。

加治佐志津

絵本と子育てをテーマに執筆。これまでに取材した絵本作家は100人超。家族は漫画家の夫と2013年生まれの息子。

西方夏子

フィンテック系企業に所属。ワーキングマザーとしてフリーランスと会社員の両方を経験。夫の海外赴任に帯同中、2012年ドイツで長女を出産。

森田亜矢子

コンサルティング会社、リクルートを経て、第一子出産を機に退職。現在は食育・マザーズコーチング講師、ライターとして活動。

望月町子

子どもが1歳半になったころから“子連れ出勤”を開始、日々をブログ「1歳からの子連れ出勤」に綴る。夫と娘の3人暮らし。

斎藤貴美子

コピーライター。得意分野は美容。最近日本酒にハマり、主に飲んで勉強中。これからの家族旅行は酒蔵見学。二児の母。

今井明子

編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
ニュース配信中
livedoor
ameba
mixi