米国東部・メリーランド州で起きた、2014年12月の出来事。
10歳と6歳の兄妹だけで約1マイル(約1.6キロ)離れた公園から、歩いて帰宅させた夫婦が、大人が一緒にいない状態で歩いている子どもたちを見かけた第三者が警察に通報したため、育児放棄の疑いでチャイルド・プロテクティブ・サービス(=CPS)局の調査対象になる、という事件があった。

この夫婦は子どもたちが自分で考えて行動できる自立精神を養うため、"free-range parenting" を徐々に取り入れていっているのだと説明した。しかしこの4月にまた、子どもたちだけで公園から帰宅させていたとして、CPSが子どもたちを自宅から3ブロックの地点で保護した。帰宅させたのはそれから数時間後。そしてまた、CPSの調査対象となったという。

この件が報道されて以来、ネットでもテレビでも、「子どもたちだけでどこまで行動させるべきか」「親はいつまで・どこまで子どもについているべきか」について、日々さまざまな意見が出されている。


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