2017年7月に出版されて以来、テレビ番組をはじめ様々なメディアで紹介され、話題を集めている絵本がある。『もいもい』と『モイモイとキーリー』、『うるしー』の3冊だ。この絵本の監修を務めたのは、東京大学赤ちゃんラボの開一夫教授。絵本の制作には、赤ちゃんラボでの研究結果が活かされているという。いったいどんな研究を経て、どのように絵本がつくられたのか。赤ちゃんラボを訪ねて、開教授に制作エピソードを伺った。


開 一夫(ヒラキ カズオ)
1963年、富山県生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系教授。専門は、赤ちゃん学、発達認知神経科学、機械学習。東京大学赤ちゃんラボを運営し、赤ちゃんが本当に好きな絵本をつくりたいと「赤ちゃん学絵本プロジェクト」を立ち上げる。著書に『日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ』『赤ちゃんの不思議』(岩波新書)、『ミキティが東大教授に聞いた赤ちゃんのなぜ?』(中央法規出版)などがある。
東京大学 開一夫研究室
https://ardbeg.c.u-tokyo.ac.jp/ja/top/

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