ロンドン五輪 体操競技で、日本の至宝・内村航平が見事個人種目で金メダルを獲得した。普段から内村航平を「脳内息子」と認定している私としてみたら、この快挙はこの上なく喜ばしい反面、ちょいちょい出てくるツインテールをキめた内村母に対して複雑な感情を抱いてしまう。

しょせん、脳内息子は脳内息子。私がどんなに頑張ろうと(テレビの前でわーきゃー言うだけですけど)、モノホンの母たちには敵うわけがない。


メダリストの母たちは、子どもに自分の持てる力のすべてを注ぎ込む。子どもはそんな思いを受け取り必死に戦う。試合後のインタビューで「支えてくれた母に感謝したい」なんて言ってるのを聞くと、「エエ子やのう……」と勝手に目が潤んでくるのである。

しかし、そこではたと気づく。ここまで母親業を頑張らなければ、「エエ子」は育たないのだろうか。そもそも、私は何をもって「エエ子」としているのか。続きを読む