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LGBT

映画『彼らが本気で編むときは、』レビュー ――「普通の家族」という呪縛

昨年(2016年)は一年を通して面白い邦画が多かったが、今年も期待できそうだな、という作品に出会った。現在、公開中の『彼らが本気で編むときは、』だ。
http://kareamu.com/

母親から育児放棄を受け、家にひとり残された小学5年生の女の子・トモ(柿原りんか)は、母の弟であるマキオ(桐谷健太)のもとを訪ねる。そこにはマキオの恋人で、元・男性であるトランスジェンダーの女性、リンコ(生田斗真)がいた、というのがあらすじだ。

疑似家族として3人が暮らす中で育まれる愛情や絆を描いたドラマで、数ヵ月前に予告編を見たときから非常に気になっていた。

生田斗真さんと言えば、演技派俳優としての評判も高いが、女性を演じるって。たしか桐谷健太さんとは数年前にドラマで共演していて、その時は対照的なタイプの友人という設定だったけど、今回は恋人役。

そして、監督は『かもめ食堂』や『めがね』などを手がけた荻上直子さん。『かもめ食堂』のまったりとしたムードと、LGBTというテーマが、なかなか頭の中ではつながらなかった。ところが本作品は、先月開催された第67回ベルリン国際映画祭で、テディ審査員特別賞というLGBT映画を表彰する権威ある賞を日本映画では初めて受賞。どんな見どころがあるのだろう、と公開前から期待していた。


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もしも自分の子どもにLGBTをカミングアウトされたら?

セクシャルマイノリティ、いわゆるLGBT(=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)に関する独自の調査・研究、情報発信を行う「LGBTマーケティングラボ」では、全国の30代~50代の子どもがいる男女566名を対象に、「もしも自分の子どもにカミングアウトされたら?」というテーマで調査を実施、その結果を発表した。


「カミングアウト」とは、自身の性的指向や性自認を告白することであるが、同調査ではまず、「もしも、自分の子どもからLGBTだとカミングアウトされたらどう思いますか?」と質問。もっとも多かった回答は、「受け入れたくないが、しょうがないので受け入れる」の38.9%であった。

これに続く回答が、「時間をかければ受け入れられる」の27.0%で、「好意的に受け入れる」(4.9%)、「驚くがすぐに受け入れる」(18.4%)と合わせて、前向きに受け入れる姿勢を見せたのは合計50.3%と、ほぼ半数にのぼった。一方で「断固として受け入れられない」という回答は10.8%であった。

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